医学講座

お肌の大敵増加中

 平成20年7月5日、
 北海道新聞朝刊(札幌版)の記事です。
 お肌の大敵増加中
 紫外線量
 上空の浄化が原因?
 紫外線(UV)を避けるため、
 日傘を差す女性が目立つ時季。
 札幌で観測されるUV量が、
 昨年までの十年間で約一割増えたことが、
 札幌管区気象台の調査で分かった。
 人体に影響を与える程ではないが、
 同気象台は原因を
 「札幌上空の空気がきれいになったからでは」
 とみている。
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 同気象台によると、
 UVが人体に与える影響度合いを示す
 紅斑紫外線量は年々増加し、
 昨年の平年値は十年前に比べ、
 一平方㍍当たり0.16㌔ジュール多い
 1.57㌔ジュールだった。
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 UVはオゾン層で多くを吸収されるが、
 札幌上空のオゾン層は、
 地表に集めた厚さに換算すると、
 2007年までの十年間で0.15㍉厚くなった。
 このため、
 同気象台観測課は
 「UVの増加とオオゾン層の因果関係は
 考えづらい」とする。
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 一方、UVの増減は、
 成層圏の濁り具合にも影響される。
 近年では
 1991年にフィリピンのピナトゥボ山が大噴火し、
 広い範囲で成層圏が濁った。
 だが、
 大規模噴火はそれ以降なく、
 同気象台は
 「成層圏の空気が少しずつきれいになり、
 札幌のUVが強まったのだろうう」
 と話している。
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 同気象台はホームページで毎日、
 UV情報を発表しており
 「肌守る参考にしてほしい」
 と呼びかけている。(上田貴子)
(以上、北海道新聞より引用)

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 気象台のHPをはじめて見ました。
 UV情報の他に
 お花の情報まであるようです。
 ちなみにUV情報は気象庁のHP。
 気象台のHPは、
 札幌管区気象台です。
 これから活用させていただきたいと思います。
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 UVはお肌の大敵です。
 私は帯広厚生病院で
 形成外科部長を3年間務めました。
 十勝地方は日照時間が長く、
 北海道の食糧生産では、
 大きな役割を果たしている大生産地です。
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 帯広厚生病院形成外科では、
 たくさんの皮膚ガンの手術をしました。
 十勝地方で
 長く農業を営まれた方の顔には、
 たくさんの紫外線が当たっています。
 その結果、高齢になられてから、
 皮膚ガンになられる方が多いと思いました。
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 医学的な統計をとったのでありませんが、
 形成外科医としての長年の勘です。
 今は札幌でも紫外線が強い時期です。
 お化粧をしなくても、
 UVカットだけはなさってください。
 朝のゴミ出し。
 ワンちゃんの排泄や散歩。
 UVはちょっと油断すると、
 すぐにお肌を焼いてしまいます。
 くれぐれもお気をつけください。


札幌で紫外線が強まるなか、
日傘を差して
肌を守る女性たち
札幌市中央区
(北海道新聞より引用)

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