昔の記憶

結納の日

 父親が書いてくれた手紙のおかげで
 今から27年前(昭和56年、1981年)に結婚できました。
 私が26歳、家内が24歳の時でした。
 結婚式が7月で、
 3月に西宮市(にしのみや)まで結納に行きました。
 西宮市は、兵庫県にあります。
 甲子園球場があるところです。
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 恥ずかしながら、
 私は家内と知り合うまで、
 甲子園球場が兵庫県西宮市にあることを、
 知りませんでした。
 大阪より南にあると勘違いしていました。
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 結納は、仲人さんと行くのが正しいのでしょうが、
 私は、両親と私の3人で行きました。
 結納セットを、
 当時のそごうデパートで買いました。
 飛行機の手荷物には預けられず、
 手荷物として機内に持ち込んだ記憶があります。
 松竹梅というお酒を、大阪で買いました。
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 今から考えると、
 私の両親は、今の私とほぼ同年代です。
 父親は55歳、母親が53歳だった筈です。
 26歳の私にとって、
 人生で最良の日々でした。
 自分が親の歳になると…
 家内の父親には悪いことをしたと思います。
 西宮⇔札幌は、
 確かに距離がありました。
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 当時は喧嘩なんかしませんでした。
 どんなことでも許せて、
 とにかく最高の奥さんだと思っていました。
 結婚式場の予約に行っても、
 『最高のカップルですね』
 なんてお世辞を言われて、
 二人とも舞い上がっていました。
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 どんな人と一緒になっても、
 いつまでも最高の日々は続かないものです。
 どこまで許容できるか…?
 どこまでガマンできるか…?
 が問題なのだと思います。
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 キレイだった奥さんも年をとり、
 私も髭まで白髪になってきました。
 アンチエイジングや
 どうしたらボケず生きられるか…?
 などと真剣に考える年齢になりました。
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 昔のアルバムを
 引っ張り出すことはなかったのですが、
 日記のネタ探しにアルバムを見ました。
 未整理の写真の中に、
 若き日の自分を見つけました。
 あの頃は、
 思わずホッペをつねって…
 こんなに幸せでよいのだろうか?
 と思うほどでした。
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 若い時期は、二度と戻ってきません。
 いま、お幸せな方は、
 どうかその時間を大切になさってください。
 これからの方は、
 じっくり
 よ~く考えて、
 相手を選んでください。
 必ず、素敵なパートナーが見つかります。
 返品や交換はできませんので…


結納の日
昭和56年3月20日


神戸ポートピア

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