医療問題

女性の顔の値段

 冒頭から失礼なタイトルで
 申し訳ございません。
 昨日、
 交通事故で
 「著しい醜状を残すもの」のとは、
 顔面部:
 鶏卵大面以上の瘢痕、
 長さ5センチメートル以上の線状痕又は10円銅貨大以上の組織陥凹

 とありました。
 これだけのキズ。
 かなりのものです。
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 こんなキズが残ったら…
 もう生きて行けない!
 どうか治してください!
 とお願いされても、
 一度ついてしまったキズは、
 ‘簡単に’治すことはできません。
 何回も手術が必要なことも、
 何年もかかることもあります。
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 治す方(医師)も
 治される方(患者)も
 忍耐強く、
 根気よく治療する必要があります。
 人生の中で…
 もっともキレイでいたい時期を、
 何年も耐えなければならないことがあります。
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 事故を起こした相手に、
 怒りをぶつけても、
 顔のキズはよくなりません。
 せめて保障だけでも…
 と思うのが、
 ふつうの人が考えることです。
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 私は、保険屋さんと親しくはないので、
 ネットで検索してみました。
 こちらのサイトに書かれていました。
 元、保険調査員をなさっていらした方が
 書かれたサイトのようです。
 医師の私にも参考になります。
 もう、
 生きるのがイヤになるほどのキズが
 残ってしまった女性の顔に対する補償金です。
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 交通事故で顔に
 著しい醜状が残った女性の
 等級は7級12号、
 自賠責保険からの振込額は1051万円です。

 と書かれていました。
 高いと思いますか?
 1千万円です。
 昨日も書いたように、
 98歳のおばあさんも、
 18歳のお嬢さんも同じ値段です。
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 男は、
 7級に相当するのが、
 『両側のこう丸を失ったもの』
 これで1千万です。
 私のようなオッサンはまだいいとしても、
 これから青春を迎え、
 子供が欲しいと思っている、
 20歳台の男性でも
 同じ金額です。
 これって変じゃありませんか?
 やはり、弁護士さんに相談しましょう!
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 後遺障害の等級は、
 私たち医師が記載する、
 後遺障害診断書によって判定されます。
 わずかB4の書類一枚です。
 この書類で金額が決まるのです。
 医師は記入するだけです。
 この診断書のことについては、
 次の機会に書きたいと思います。

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