医学講座

熱傷治療のスタッフ

 どんなに優秀なお医者さんでも…
 一人では絶対にできないのが…
 重症熱傷の治療です。
 救命率が上がったのは、
 救急医療の進歩によります。
 全身管理ができる…
 救急専門医や、
 ICUの看護師さんが、
 常に状態を見て対応してくださるので、
 急性期の死亡率が激減しました。
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 救急医療が進歩した…
 今でも大変なのが、
 焼けてしまった皮膚の手術です。
 どんなにバイオ技術が発達しても、
 死体から採取した…
 ヒトの皮膚には叶いません。
 スキンバンクがなければ…
 救命率は上がりません。
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 救急医…
 形成外科医…
 看護師…
 の他に…
 薬剤師…
 管理栄養士…
 理学療法士…
 作業療法士…
 病院中の医療スタッフがかかわります。
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 各部門に分かれている…
 医療スタッフが、
 一人の熱傷患者さんのために、
 全力で取り組まなければ…
 重症熱傷は助かりません。
 また助かった後も、
 施設入所や、
 リハビリ施設でお世話にならなければ…
 簡単に社会復帰はできません。
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 重症熱傷から回復しても…
 元の身体には戻れません。
 下肢を切断した人もいました。
 精神的にも大きなダメージを受けます。
 もともと精神疾患を持った人が、
 自殺企図で重症熱傷となることもあります。
 そうすると…
 精神神経科の先生にお世話になります。
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 札幌医大高度救命救急センターには、
 優秀なスタッフが揃っています。
 院内感染が問題となったので、
 札幌医大微生物学講座と共同で
 耐性菌(たいせいきん)の研究も進んでいます。
 2年間も熱傷治療をしていないと、
 せっかく築いた熱傷チームも…
 ばらばらになってしまいます。
 北海道知事の英断で、
 この問題を何とかしていただきたいと…
 一人の北海道民として願っています。

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