医学講座

陥没乳頭のトラブル症例

 平成23年7月16日(土)の、
 第111回日本美容外科学会で、
 国際医療福祉大学三田病院形成外科の、
 酒井成身先生が、
 「乳頭・乳輪の美容形成のピットホール」という、
 発表をしてくださいました。
 酒井先生は、
 私が行っている、
 陥没乳頭手術の考案者です。
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 酒井先生のご発表の中に、
 陥没乳頭手術の後で、
 乳頭が壊死になってしまった…
 とてもお気の毒な症例がありました。
 形成外科専門医がした手術でも…
 壊死になった人がいるようです。
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 ある大学の形成外科教授は、
 トラブルが多いので
 医局員に陥没乳頭手術をすることを
 禁止したそうです。
 それだけ難しい手術です。
 酒井先生は、
 壊死になってなくなってしまった乳首を、 
 みごとに治していらっしゃいました
 神業(かみわざ)です。
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 酒井先生の発表抄録です。
 陥没乳頭は手術してもなかなか治りにくく再陥没することが多いとされている。しかも引き上げて乳頭の頚部を無理に締め付けて治そうとすると乳頭が壊死に陥り重大な合併症となる。乳管周囲を十分に剥離して修正する酒井法は授乳も可能で有用な方法で演者は陥没乳頭を500例以上行っているが、他院失敗例を除いてほぼ全例をうまく修正している。
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 私が手術をしても、
 手術後にうつ伏せ寝で圧迫してしまう、
 傷が安定する前に下着で圧迫してしまう、
 手術後にたばこを吸うなどの原因で、
 トラブルになることがあります。
 手術後にマッサージが必要なこともあります。
 陥没乳首の手術は難しいですが、
 しっかり治してケアーすると治ります。
 陥没乳頭で困っている方には、
 酒井成身先生をおすすめします。

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