医学講座

修正手術の時期②

 修正手術まで…
 ある程度の期間を置かなければならない理由は、
 傷が治ろうとしているためです。
 切った傷も…
 擦りむいた傷も…
 自分の持っている治癒力で、
 治ろうとしています
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 専門的な言葉で…
 創傷治癒(そうしょうちゆ)と言います。
 わかりやすい例がやけどです。
 お湯がかかってやけどをした皮膚も、
 髪のこてで焼けた皮膚も、
 痛みがあります。
 腫れてきます。
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 体の中の、
 傷を治そうとする物質が出てきて…
 やけどをした皮膚を治します。
 血管新生といって…
 小さな血管がたくさんできてきます。
 赤く腫れているのは…
 この血管と赤血球のためです。
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 どんなに上手な先生が手術した傷でも…
 この創傷治癒機転(そうしょうちゆきてん)が働いて、
 傷が治ってきます。
 患者さんが…
 どうも変だ…
 …と思う時期は、
 抜糸が済んで…
 ある程度、腫れが落ち着いてきた時期です。
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 手術から1ヶ月頃は…
 傷が硬くて…
 切れば血が多く出て…
 一番、再手術がやりにくい時期です。
 神経損傷など…
 特別な理由がなければ…
 手術から3ヶ月は待ちます。
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 通常、傷は3~6ヶ月で、
 少しずつ落ち着いてきます。
 私の眼瞼下垂症手術の傷も…
 手術から半年程度かかりました。
 専門的な言葉で、
 瘢痕(はんこん)の…
 成熟化(せいじゅくか)と言います。
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 ふつうの方でしたら…
 待てば待つほど…
 傷はよくなります
 3ヶ月より6ヶ月、
 6ヶ月より1年、
 待てば待つほど修正手術はやりやすくなります。
 その間は…
 傷をやわらかくする薬をつけたりします。
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 目や鼻は、
 ちょっとした変化で、
 大きく印象が変わります。
 ここんとこ変じゃん!
 …と思う人でも、
 次第によくなることもあります。
 辛いとは思いますが…
 上手にメイクでカバーして、
 じっと待っていることも大切です。

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