院長の休日

桜の便り、あの人かな

 平成25年5月17日(金)、朝日新聞朝刊、
 ひとときへの投稿です。
 桜の便りあの人かな
 4月初旬に上京しました。特定の宗教にとらわれない形式の慰霊祭に出席し、夫の三回忌をするためです。
 翌日、新幹線に乗車するまでの2時間を東京駅でつぶしていると、千住博さんの桜の絵を拡大し、一般の人たちもペイントした大きな「想(おも)い桜」のボードが立っていました。
 誰かに伝言を書いて箱に入れておくと、抽選でその文章を、想い桜の絵はがきに印刷して郵送してくれるとのことでした。ひとりで秋田へ戻るのを寂しく思っていた私は、「夫から私へ」という文を書きました。
 帰宅してからはすっかりそのことを忘れ、「夫はとうとう仏様になってしまった」と落ち込んでいた私。そんな時、ポストに桜の絵はがきが届きました。
 「僕は桜といっしょに散ってしまったけれど、また来年、桜の花びらに乗って君のもとへ来るよ。だから、泣かないで……」
 はがきの文面は、私が自分で書いたものです。でも、まるで夫が生き返ったように感じました。
 強く思っていれば、ずっと一緒に生きてくれるのでしょうか。
 その日、家の近所の桜は満開でした。
 (秋田市_井沢信子_主婦69歳)
      ■         ■
 秋田の井沢様はどんな方でしょう…?
 ご主人はきっと素敵な方だったのでしょう。
 僕は桜といっしょに散ってしまったけれど
 また来年
 桜の花びらに乗って君のもとへ来るよ
 だから泣かないで……
      ■         ■
 いい文章だと感じました。
 高須克弥先生の奥様も…
 桜がきれいに咲く時期にお亡くなりになりました。
 お葬式では…
 境内いっぱいに満開の桜がシヅ先生をお見送りしました。
 シヅ先生の命日は3月29日です
      ■         ■
 シズ先生だったら…
 わたしは桜といっしょに散ってしまったけれど
 また来年
 桜の花びらに乗ってあなたのもとへ来るわょ
 だから泣かないで……
 …とおっしゃるでしょうか?
      ■         ■
 医学的には人が亡くなると…
 生き返ることはありません。
 私は…
 亡くなっても…
 残された人の心の中で生き返るのだと思います。
 くよくよ泣いていても元気になれません。
      ■         ■
 はがきの文面は、
 私が自分で書いたものです。
 でも、まるで夫が生き返ったように感じました。
 …という投稿者の井沢様のお言葉は…
 ご主人を亡くされて…
 泣いている奥様へのメッセージです
 朝からとても良い気分のひとときでした。
 井沢様ありがとうございました。

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