医学講座

第37回日本美容外科学会(東京)②

 今日の東京は晴れです。
 雲も見えますが、
 降水確率は10%です。
 学会で気になるのがお天気です。
 恩師の大浦武彦先生は、
 晴れ男です。
 数多くの学会を札幌で開催されましたが、
 雨の記憶はありません。
 大浦先生が美容外科学会を開催された23年前とは、
 美容外科も変わりました。 
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 今日から2日間の学会では、
 美容外科学会ですが、
 メスを使わない、
 切らない美容外科のテーマが多いです。
 征矢野会長のご挨拶に、
 私が初めて注入による治療を始めたのは、1984年のウシ由来コラーゲン(Zyderm)の治験を大学の形成外科で担当したときです。
 開業してからも注入による治療がメインになっておりますが、当時はこのような非手術療法である注入による治療がここまで拡大してゆくとは思いませんでした。
 今では、世界的にも非手術療法が半数以上を占めるようになってきたようです。時々海外の学会に参加しておりますが、企業展示を見渡すと、注入剤製造や販売の会社や、レーザー光治療の装置の会社また外用薬の会社などが大きなブースを確保して、派手なパフォーマンスで注目を集めています。
 われわれ美容外科医師は手術療法も勿論ですが、非手術療法に関しても精通していかなければいけないと思っております。

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 私も征矢野先生も、
 ウシコラーゲンの臨床試験の担当をしました
 当時の厚生省から認可をいただきましたが、
 国が認めた承認条件には、
 美容目的には使用しないこと
 …と明記されていました。
 外傷による陥凹変形などの治療に用いることがが認可されただけです。
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 日本でいろいろな美容医療機器、
 ヒアルロン酸などの注入材料が進歩しないのは、
 こうした国の姿勢が原因です。
 ちまたにあふれているのは、
 未承認品が圧倒的に多いです。
 安全安心な美容医療のためには、
 承認までの期間を短縮するとか、
 手続きを変える必要があります。
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 今日は朝から征矢野会長の、
 会長講演がありました。
 学会初日の発表で、
 いきなり会長講演はすごいです。
 もっと驚いたのは、
 会場の壇上で、
 注射の実演があったことです。
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 私は数多くの学会に参加しましたが、
 初日の一番最初に、
 会長自ら実演ははじめてでした。
 4人のボランティアの女性患者さんがいらっしゃいました。
 お見受けしたところ、、、
 征矢野先生の大ファン
 …だと感じました。
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 先生の学会だもの、、、
 ♡私たち協力しちゃいます♡
 …と壇上でコラーゲンやヒアルロン酸の注射を受けていらっしゃいました。
 小さなハンディカメラで、
 実によく映っていました。
 征矢野先生は、
 ヒアルロン酸も使われますが、
 コラーゲンを上手にお使いでした。
 さすが30年以上のキャリアは違いました。
 他にも興味深い発表がたくさんありました。
 続きは明日以降に書きます。

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