院長の休日

雪道ツルリ、ご注意を

 平成27年2月3日、朝日新聞朝刊(北海道版)の記事です。
 雪道ツルリ、ご注意を
 札幌で搬送849人、3冬連続1000人超す勢い
 この冬、雪道での転倒が増えている。札幌市内では救急搬送がすでに850人近くになり、昨冬を4割余り上回る。気温が高めの日が多い気象条件が、すべりやすい路面を作っているようだ。
 1月13日夜、札幌市中央区の会社員男性(39)は飲み屋を出た後、大通公園の交差点で横断歩道を渡ろうとして滑って転んだ。右手首を骨折し、10日間入院した。東京から札幌市に来て2冬目。滑り止めのついた靴も履いていた。「飲んで気の緩みもあった」と反省する。
 札幌市消防局によると、この冬、路面で転倒して救急搬送された人は1月31日までに849人(速報値)。昨冬の同期間を251人上回る。昨年12月は533人で、過去10年間で最多だった。過去最多だった2012年度の1406人から3冬連続で1千人を超す可能性が出ている。
 気象情報会社「札幌総合情報センター」で気象予報士の資格を持つ金村直俊・地域情報事業部長によると、転倒しやすいツルツルの路面をつくる要因は主に二つある。
 一つは、日中に気温が上昇し、解けた雪や氷が夜や朝に凍結するケースだ。札幌市の今年1月の気温は高めの日が多かった。最高気温が0度以上だった日は23日あった。平年は13.6日だ。金村さんは「天気予報で最高気温がプラスで最低気温がマイナスの日は要注意」という。
 もう一つの要因は、雨が降り、その後凍結するケース。昨年12月21日には前夜から雨が降り、朝方に零下1〜2度まで下がった。161人が搬送され、1日の最多記録となった。
 寒暖差の激しさは、除雪にも影響している。札幌市雪対策室の担当者は「晴れて雪が解けても凍ってしまう。水を多く含んだ雪もよく降り、積もった雪がなくならない」と話す。同市は雪対策に当初予算で181億100万円を盛ったが、補正予算に追加計上する方針だ。
 ■朝夜に搬送集中横断歩道も危険 札幌の推進協が分析
 積雪寒冷地の快適な暮らしを追求するウインターライフ推進協議会(札幌市)は、札幌市消防局の搬送データを分析し、転倒予防を呼びかけている。
 1996〜2012年度の分析によると、搬送が最も多いのは通勤・通学時間帯の午前7〜9時台。地域は中央区に集中し、特にススキノが圧倒的に多い。夜に転倒するケースが多いためだ。
 滑りやすいのは横断歩道。車や人が多く通って雪道が踏み固められ、さらに車が発進する時のタイヤの摩擦で磨かれている。白線部分は水が染みこまずに薄い氷の膜ができるので特に危険だ。
 推進協議会のメンバーでもある金村さんは「高齢化が進み、けがをする人は増えてくる。携帯端末を見ながら歩くのは危ないのでやめてほしい」と話している。(大久保泰)
20150203
 

(以上、朝日新聞より引用)


      ■         ■
 もうすぐ札幌雪まつりです。
 雪道がはじめての方もいらっしゃいます。
 とにかく滑ります。
 道産子の私ですら、
 一年に数回は転倒します
 危険です
 転び方が悪いと骨折です。
      ■         ■
 昔、函館中央病院形成外科に勤務していた時、
 通勤途中で転倒し、
 顔面骨骨折になった女性を治療しました。
 朝日新聞に書いてあるように、
 朝と夜が危険です。
 危ないと思ったら、
 手をつないで歩くのも一つの方法です。
 とにかく転倒に注意してください。

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