医学講座

第25回日本形成外科基礎学術集会(大阪)②

 大阪の人はすごいです。
 大きなビルの地下2階に、
 学会専用のスペースを、
 学会運営専門の会社が作りました。
 大きな学会は無理ですが、
 日本形成外科基礎学術集会程度の学会には、
 ちょうどいい広さと規模の学会場です。
 充実した一日でした
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 私が初日の学会で感動した発表です。
 恩師、大浦武彦先生が、
 ランチョンセミナーで30分の講演をなさいました。
 私が記憶している限り、
 失礼ながら、
 日本形成外科学会で最高齢
 30分のご発表です。
 昔と変わらぬすごさでした。
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 ランチョンセミナー1
 9月15日(木)【第1日】11:50~12:50 第1会場
 下肢血流の評価
 座長:川上 重彦(金沢医科大学 形成外科)
 1)レーザースペックルのメカニズム
 2)レーザースベックルは血流を反映するか?
 日本下肢救済・足病学会 大浦武彦

 北大形成外科の時代に研究開発した機器を、
 最新版に改良して活用されています。
 25年も前に素晴らしい発想があったのか?と、
 改めて驚きました。
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 もう一つ、最高に感動したご発表です。
 会場が誰一人として居眠りもせず、
 終わると大きな拍手が会場からありました。
 教育講演1
 9月15日(木)【第1日】13:00~14:00 第1会場
 座長:細川 亙(大阪大学医学部 形成外科)
 形成外科医のキャリア形成:
 女性形成外科指導医のフロンティア
 藤田保健衛生大学吉村陽子

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 吉村陽子先生は、
 慶応大学医学部5年生の時に、
 同級生と学生結婚。
 大恋愛だったそうです。
 ご主人は産婦人科医に、
 奥様は形成外科医に、
 ご夫婦そろって教授職です。
 奥様は名古屋の藤田学園、
 ご主人は慶応大学医学部、
 医師としてこれ以上の出世はない最高位です。
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 お嬢様が一人いらして、
 当時は育児休業制度もなかったため、
 産後8週の産休明けから、
 フルタイムで働かれました。
 ご自身のお母様や、
 ご主人のお母様、
 たくさんの人に助けていただき、
 お嬢様を育てられました。
 すごいことです。
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 吉村先生のご発表で、
 働く女性が子供を産めないと、
 日本は少子化で滅びることがわかりました。
 働きながら子育てをするのが、
 いかに大変なのかわかりました。
 保育士さんに助けていただいたことや、
 ご主人の協力がいかに大切かわかりました。
 吉村先生の講演は、
 形成外科指導医の認定に必要な講習です。
 イクメンも大切ですが、
 イクボス育児に協力的なボスが必要だと教えていただきました。
 実に内容が充実したとてもいい教育講演でした。

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