医学講座

電気ケトル・炊飯器、子のやけど注意

 平成29年12月14日、朝日新聞朝刊の記事です。
 電気ケトル・炊飯器子のやけど注意 過去7年で375件
 14歳以下の子どもが電気ケトルや炊飯器でやけどを負う事故が過去約7年間で計375件あったことが12月13日、消費者庁のまとめでわかった。2歳以下では重症化する傾向にあった。被害防止のため、消費者庁は安全に配慮した商品を選ぶよう注意を呼びかけている。
 医療機関からの情報をまとめた。内訳は電気ケトルや電気ポットによる事故が241件、炊飯器による事故が134件。入院が必要な「中等症」か生命に危険が及ぶ可能性が高い「重症」の事故は、電気ケトルなどが約23%、炊飯器は約8%だった。これらで中等症や重症のやけどをおった子どもの9割以上は2歳以下だった。子どもに電気ケトルのお湯がかかってしまったり、炊飯器の蒸気に触れてしまったりするなどのケースが起きているという。
 (以上、朝日新聞より引用)

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 電気ケトルには、
 ちょっと間違って倒しただけで
 熱いお湯が出やすい製品があります。
 ホテルや旅館にある電気ケトルを見て、
 子供連れには、
 危ないなぁ~
 …と思うこともあります。
 本間家には電気ケトルはありません。
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 炊飯器も注意が必要です。
 うちの息子も、
 昔炊飯器で手の指にやけどをしました。
 親の責任という、
 2007年6月11日の院長日記に書いてあります。
 炊飯器の蒸気で手の指をやけどして、
 瘢痕拘縮はんこんこうしゅく
 …といって指が曲がってしまった人もいます。
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 私がJA帯広厚生病院に勤務していた頃は、
 加湿器による熱傷もありました。
 やけどは予防が一番大切です。
 やけどをしない環境を作りましょう。
 以前に書いたことです。
 子供のやけどはどんなものでヤケドをしやすいか親が知っていれば防ぐことができます。やけどは意外と身近に発生しています。事故を未然に防ぐために家の中を見直してみましょう
 ①子供がいる家庭では、床に熱を出す家電製品を置いてはいけません。ポット、炊飯器、コーヒーメーカーなどは、ちょっとの時間でも床に置くのはダメです。イスの上に置いて転落したこともあります。ペットがヤケドすることもあります。
 ②子供の目線で触りそうな熱いもの、引っ張りそうなコードを見つけてください。床に寝そべったり座って子供の目の高さで見るのです。ポットのコードを引っ張ってお湯をかぶった子もいます。
 ③湯気や蒸気の出るものは(炊飯器・加湿器など)100℃以上の高温になります。子供の手が届かないところに置きましょう。おじいちゃんおばあちゃんの家に行った時やペンションなどでも要注意です。
 ④食事の準備中や食事中の事故が多いのです。テーブルの上などの熱い湯・コーヒー・スープが危険です。カップラーメンも危険です。
 ⑤スイッチを切った後も熱い電気アイロンや電気鍋などは、使用中も使用後も子どもが触れないようにしましょう。
 ⑥やけどの危険性のある家電製品のスイッチは、子どもが触らないように注意し、安全性の高い製品を選ぶようにしましょう。
 ⑦浴室の扉は閉めておき、浴槽に熱いお湯は絶対にためないようにしましょう。家庭内のヤケドで一番危険で悲惨なのが浴槽転落です。60℃程度のお湯でも這い上がれず、全身にヤケドをすると命が奪われます。

 もし子供さんがやけどをしたら、
 フィブラストスプレーです。

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