
私が家内とはじめてデートした時に乗っていた車は、先輩からタダでいただいたダットサンサニーでした。北大病院の研修医で給料は日給\3,300程度、月給が手取り\99,000程度でした。当直のアルバイトがあったので実質収入は15万円くらいになりましたが、車を買う余裕はありませんでした。
そのサニーは助手席のドアが壊れていて、内側からはドアが開きませんでした。ですから乗り降りする時は私が降りて助手席のドアを外から開けなくては降りられませんでした。
北大植物園の塀沿いに咲いていたライラックの花をとってプレゼントした記憶があります。家内は兵庫県西宮市に住んでいたので遠距離恋愛でした。
たまにしか会えないので、会った時には一分でも一秒でも一緒に居たいと思いました。千歳空港のゲートで見えなくなるまで手を振っていたり、飛行機が見えなくなるまで見送っていたのを思い出します。
当時はお金も時間もありませんでしたが、今から考えても人生で一番幸福(しあわせ)だった時期だと思います。
美容形成外科の先生は、お金持ちで、いい車に乗って、立派な家に住んで、さぞ幸せな暮らしをしていると思われるかも知れません。私はお金持ちでもなく、自転車を愛用し、普通の家に住んでいます。世間一般からみると幸福(しあわせ)な家庭だと思われるかもしれません。私は人生で一番幸せだったのは、ドアが開かないサニーに乗っていた頃かな?となつかしく想い出しています。
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