
北海道新聞に毎週水曜日に連載されている、札幌医大医学部長の當瀬先生の記事があります。今朝の内容は「緊張のしるし」交感神経です。
當瀬先生のご専門は生理学。女性の生理の学問ではありません。ヒトや動物の体の仕組みを研究する学問です。解剖学は人体の体の地図を学び、何がどこにあってどうつながっているか?というような学問です。生理学は、食べたものがどう消化吸収されるか?とか神経の伝達がどう起こるか?など、簡単に言うと昔、高校の生物で習ったような内容を学ぶのが生理学です。
はじめて学校や会社に行った時は、胸が高鳴り、手に汗を握り緊張するものです。顔が赤くなる人もいます。これが交感神経の緊張で起こります。
交感神経と副交感神経を自律神経と呼びます。からだの内臓や血管、汗の出かたを調節するのが自律神経です。手や足を動かしたり、眉や口を動かすのは自由にできるのに、汗をかいたり、心臓がドキドキするのは自由にできません。
勝手に心臓を止めたり、腸の動きを止めたりすると困るので、ヒトの意思とは無関係に、自動的に動くのです。
美容外科に関係があるのが汗です。自分はワキガじゃないか?と思って来院される方の中には、ワキガ独特の臭いはしないのに汗が異常に多い方がいらっしゃいます。多汗症です。中にはワキガ(腋臭症)と多汗症を両方もっていらっしゃる方もいます。
自分で調節できない汗ですから困ります。制服をいただいても、一日でダメになります。他の人は一週間に2回交換すればよい制服が、毎日洗濯が必要になります。汗わきパットが手放せません。制服を『私だけ他の人の2倍ください』なんて言えません。
ワキの汗だけを治すのでしたら、ボトックス注射があります。ボトックスという薬をワキに注射するだけで、アラ不思議、ウソのように汗が減ります。ただこの方法は保険適応にならず、また6ヵ月程度しか効果が持続しないので、年に2回程度は必要です。
交感神経そのものを治す治療が‘胸部交感神経節遮断術’です。札幌では南3条病院麻酔科の本間英司先生が第一人者です。同じ本間でも親戚ではありません。札幌医大の先輩で、私に札幌医大麻酔科で麻酔学を教えてくださった恩師です。
代償性発汗という副作用が2〜3割の方にみられること。入院手術が必要なことなど簡単な手術ではありませんが、お困りの方は一度相談なさってください。
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