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札幌美容形成外科院長の日記

瘢痕拘縮

2007年6月12日

 昨日の続きです。息子がどこをヤケドしていたの?と聞いてきました。指だヨ。お前も指が曲がらなくてよかったな。息子…???。この間の日記で、国民生活センターの写真を見なかった?息子…???。
 PCで国民生活センターの写真を見た息子。指が曲がるんだ…。まだよくわかっていない様子なので、今日は写真付きで解説します。ここから先は気持ち悪い人がいるかも?しれないので、自信がない方は読まない(見ない)でください。
 瘢痕拘縮はハンコンコウシュクと読みます。瘢痕(ハンコン)は簡単に言うとキズ痕のこと。拘縮とは引きつれて縮まっている状態です。ヤケドが深かったり、キズの治りが悪いと瘢痕治癒という状態になります。瘢痕というキズ痕が残ってキズがふさがります。通常でしたら、キズ痕が残るだけですが、手指・足趾や首などの可動部位では、キズが縮まる力が強いと曲がって固まってしまいます。これを瘢痕拘縮と呼びます。
 形成外科の専門医試験は、瘢痕拘縮の手術ができないと受かりません。美容外科の手術で、下手な先生が下瞼の『たるみ取り手術』をする、アッカンベーになります。これも瘢痕拘縮です。形成外科医にとても大切な手術が瘢痕拘縮形成術です。
 瘢痕拘縮を治すには、手指の場合は瘢痕をキレイに切除して、植皮をします。瘢痕をとると大きな欠損になります。そこに他部位から皮膚をとってきて移植するのです。
 植物の苗を買ってきて移植しても、水やりが悪かったり移植後の管理が悪いと枯れます。皮膚も上手に移植することはもちろんですが、移植後に動かないように固定しないと生着しません。ベテランの形成外科医はこの固定が上手です。
 皮膚の移植は植物の移植と同じ『移植』を用います。英語でも、transplantationと言います。plant(植物)をtrans(動かす)のです。
 下の写真はスチーム式加湿器で指が曲がってしまった子供さんにした手術です。
 こういう写真を見ると、加湿器や炊飯器で指が曲がってしまうなんて…シンジラレナイと思いませんか?

dogodogo

dogodogo

加湿器による指のヤケド。指を切って皮膚を移植しました。


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