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札幌美容形成外科院長の日記

治療費未収

2007年8月23日

 平成19年8月23日(木)の北海道新聞朝刊のトップ記事です。北海道内の国立病院で、治療費の未収金残高が昨年度末で9,090万円になりました。今年度末には、1億円台になる可能性が高いそうです。
 治療費の未収金は公立病院にとって頭が痛い問題です。
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 私が市立札幌病院や帯広厚生病院に勤務していた時代にも未収金問題がありました。
 救急車で搬送されてきた患者様を目の前にして、『保険証がないと診療できません』とか『あなたは前月分の治療費が未払いなので治療できません』とは言えません。
 医師法第19条に【医師の応召義務】 という規定があります。 『診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない』という規定です。正当な事由とは、『医師の不在または病気等により、事実上診療が不可能な場合に限られる』という旧厚生省通達があります。
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 急病になって病院へ救急車で搬送され一命を取り留める。美談で終わるのはマレです。
 入院→仕事ができない→収入がなくなる→生活費もなくなる→入院費も払えない。となります。
 特に、高度救命救急センターに搬送され、集中治療室に入ると、とてつもない金額になることがあります。
 どんな高級リゾートホテルよりも高くつきます。
 私が知っている範囲で、一ヵ月の医療費が1,000万円を超えた方がいらっしゃいました。自己負担分だけで300万円になります。
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 このような一時的な高額医療費は、委任払(イニンバライ)制度を使います。事務手続きをすると、実際に病院窓口で支払う金額は低く抑えることができます。
 加入している保険の種類が、社会保険か国民健康保険かによっても違いますが、一ヵ月に10万円以上の負担はないのが通例です。
 それにしても、仕事ができなくなって、急に10万円払えと言われても困ります。
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 外国人も問題になります。私が札幌医科大学でロシア人の熱傷患者様を治療した際には、治療費を確実に支払うことで北海道が受け入れを決めていました。
 市立札幌病院に勤務していた時には、ロシア人船員が小樽で中古車を購入。無免許、酒酔いで運転して自損事故を起こし、救急車で搬送された方もいらっしゃいました。
 その方は治療費を支払えなかったので、未収金になっていました。
 最終的にどうなったかはわかりませんが、未収金になった場合は、札幌市民が納めた税金が使われることになります。
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 北海道新聞の記事によると、厚生労働省は、治療費を支払えない人は、治療を断れるように、医師の応召義務を見直す考えもあるようです。
 美容外科には関係ありませんが、私はお金がない人でも安心して治療を受けられる制度作りが必要だと思います。
 治療費が払えない人の分は、国が一時的に立替えて医療機関に支払うようにすれば、安心して治療が受けられます。
 議員さんに払っているわけのわからない‘調査費’なんか止めて、病気で苦しんでいる人を助けるべきです。


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