
昨日、科研製薬鰍ェ発売したフィブラストスプレーを紹介しました。この薬は、従来の薬とはまったく違った作用機序でキズを治す薬です。
ヒトも動物もケガをすると、創傷治癒というメカニズムが働き自分で自分のキズを治します。
服が破れても、そのままにしておけば破れたところが広がるだけです。
ヒトや動物は、皮膚が切れたり骨が折れたりしたところは、自然に治るようになっています。
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従来のキズ薬は、キズが治りやすい環境を整える作用が大部分でした。軟膏を塗ると、炎症をおさえるので、痛みが和らぎます。新しくできた細胞が成長しやすいように、湿潤(シツジュン)環境を作ります。
外科手術でキズを縫合するのも、キズとキズをくっつけてキズの血管や細胞がくっつきやすくするだけです。
キズは自分の力で、少しずつくっついて治ります。
キズは安静にしていた方が治りやすいので、神様は‘痛み’という信号を作って、なるべく動かさないようにさせています。痛いと動かしませんから…。
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キズができると、体の中にある、マクロファージという救急車のような細胞がキズに集まってきます。
マクロファージは、血液中にある細胞です。マクロファージがキズに到着すると、細胞増殖因子(サイボウゾウショクインシ)という消化剤のようなものをキズに放出します。
この細胞増殖因子の代表がbFGF(ベーシック・エフジーエフ)というタンパク質です。
細胞増殖因子をかけられたキズは、自分の力で線維芽細胞(センイガサイボウ)、血管内皮細胞(ケッカンナイヒサイボウ)、表皮細胞(ヒョウヒサイボウ)という細胞を増殖させてキズを治します。
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フィブラストスプレーはバイオ技術で合成したbFGFです。これを投与すると、自分の力で出した以上の‘キズを治す力’を発揮できるのです。
この事実をヤケド治療に応用して、日本全国のさまざまな施設から学会で報告が出ています。
ヤケド治療では全国トップレベルの、東京女子医大形成外科のグループは、統計学的有意差をもって、フィブラストスプレーの有用性を発表していました。私が尊敬する先生たちの発表で間違いありません。
この治療法は日本発の‘画期的な’治療法です。そのうち世界標準になると思います。
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残念なことに、こんなに素晴らしい治療法なのに、科研製薬鰍煬生労働省も、フィブラストスプレーをヤケドに使うことを認めていません。
承認が取れるまでに、かなり時間がかかるかもしれません。
大手新聞社は、このような新しい薬のことを報道して、早くヤケド治療に使えるよう世論を動かして欲しいものです。
朝日新聞の記者さんに、この日記を読んで欲しいです。
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