

豊胸術は女性の夢です。当院ではシリコンインプラントを大胸筋下にいれる方法で手術しています。シリコンにはさまざまな意見がありますが人工関節やペースメーカーなどの医療機器に一番多く用いられている材料です。シリコンの粘度(硬さ)によって様々な種類があります。実際にさわって自然な胸のやわらかさに最も近いバッグを選んでいただきます。
![]() 手術前の胸です。左右差があります。 |
![]() 右に220ml 左に180mlのバッグを入れ6日目の状態です。胸の間に少し内出血のあとがあります。 |
![]() 手術後7ヵ月目の状態です。胸は自然な柔らかさを保っています。 |
![]() 7ヵ月目のワキのキズです。シワのようになっているのでどこがキズだかわかりませんネ。 |
日本の厚生労働省が正式に認可した豊胸用バッグはありません。日本の美容外科で使用されているバッグはすべて海外から個人輸入された製品です。
生産国はヨーロッパが主ですが製造元により製品の価格が違い、耐久性・安全性も大きく異なります。
バッグの中身は、@生理食塩水、Aシリコン、Bコヒーシブシリコン、Cハイドロジェル(CMC)の4種類です。
コヒーシブとは「硬く結合した」という意味で、通常のシリコンより硬いものを指します。バッグが破れても安全だというのが製品のウリですが触り心地は硬くなります。硬いため小さな切開からは入れづらくワキの切開が大きくなります。
ハイドロジェル(CMC)については人体にどのような悪影響を及ぼすかわからず感染の危険性もあります。現在その安全性が疑問視されておりフランス・イギリスではでは使用中止命令が出ています。
日本でも日本美容外科学会から使用の自粛が呼びかけられています。
一部の美容外科で『CMCジェルバッグは、ヨーロッパ各国で販売使用されているものです。その中身も、96%は生理食塩水、4%はCMC(カルボキシルメチルセルロース)という食品に含まれている天然水溶性物質で、その優良性・安全性は医療基準の厳しいヨーロッパで証明されています。
自然な触り心地は、他のバッグに比べ優れており、立ったときや寝たときの胸のバランスがとても自然です。『○○式マッサージ』を行えば、99%硬くなることはありません。
フランスArion社製のCMCジェルバッグは、他のバッグに比べても、かなり丈夫にできています。破れることのないとても丈夫なバッグです。』
と書かれていますがフランス・イギリスで使用・販売が禁止されており、米国FDAの認可も得ていません。ヨーロッパで禁止されたバッグを在庫処分価格で仕入れて安く提供しているのか?と疑ってしまいます。
(日本美容外科学会クォリティ委員会 緊急情報)
豊胸用バッグは、表面がザラザラした「テクスチャードタイプ」と、表面がなめらかな「スムースタイプ」の2種類があります。
テクスチャードタイプを挿入すれば手術後のマッサージは不要と宣伝している美容外科もありますが、テクスチャードタイプの場合、表面がザラザラしている分動きが少ないので寝た時の形が不自然になりやすい欠点があります。
自然な形にするためにはスムースタイプを使用して術後にしっかりマッサージをするのが良いでしょう。
一概には言えませんが、通常100ccで1カップ程度のサイズアップが見込めます。少し大きくしたい程度なら125cc〜150cc、2カップ以上大きくしたいなら175cc〜225cc程度ををお薦めします。ただその方の体型やもともとの乳線の量にも大きく影響されます。
アナトミカルタイプをすすめる美容外科も多いようですが、東洋人の胸には扁平なラウンドタイプの方が合っていて自然な形になります。上下左右で形が違うバッグをいれると胸の中でずれると形が不自然になります。
現在、世界中で信用度が高いメーカーはMentor社(米国)とINAMED社(米国)(ブランド名McGhan)の2社です。札幌美容形成外科ではさわり心地が柔らかく自然なMentor社のシリコンバッグを使用しています。
一流と言われている大手美容外科でも安価なEurosilicone(ユーロシリコン)などを使用しているところがありますので御注意ください。
(日本美容外科学会 ブレストインプラント製造メーカー)
シリコン自体は現在広く医学の世界で人工関節とか人工の心臓弁としても利用されているものです。
カプセル拘縮などいろいろな問題をかかえている乳房増大術ですが、現実には世界中で毎年何十万という方がこの手術を受け満足されている方も多い手術です。
大切な御自分の体に異物をいれる豊胸手術です。クリニックやバッグはくれぐれも慎重に選んでいただきたいと思います。