昔の記憶

人生で一番ロマンチックな時期

 毎年秋になると、
 予備校時代に矢野雋輔先生が言われた、
 受験生は人生で一番ロマンチックな時期
 という言葉を想い出します。
 私が札幌医大に合格できたのは、
 矢野先生のおかげです。
 形成外科医になれたのは、
 恩師の大浦武彦先生のおかげです。
 ご恩は一生忘れません。
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 必死で勉強していて、
 彼女もいない不遇な青春時代でした。
 こんなに辛いのに、
 どうしてロマンチックなのだろう…?
 と不思議に思っていました。
 どんなに勉強しても、
 成績はそれほどUPしないし。
 来年、合格できるという保証もない。
 自分の周囲を見回すと…
 偏差値75で落ちた人がいる。
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 勉強をして、
 自分の実力を知れば知るほど…
 不安になっていたものでした。
 自分の実力がわからない時は、
 偏差値60ちょっとでも合格した人もいるから、
 自分もひょっとしたら…?
 合格できるかも…?
 なんて考えたこともありました。
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 55歳という年齢になり、
 自分が生きてきた年月より、
 残された年月が少なくなりました。
 矢野先生も…
 もうこの世にいらっしゃいません。
 この年齢になって想うことは、
 やはり…
 矢野先生のお言葉は正解で、
 自分が努力して目標に向かっている時が、
 人生で一番ロマンチックな時期だということです。
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 昨日の日記にあった、
 クジャクの羽を広げている時は…
 若い人の特権です。
 男性も女性も、
 人生で一番美しい時期です。
 羽を広げたクジャクは、
 餌(えさ)を取ることはできません。
 美しい代わりに何もできません。
 生きていくためには…
 餌を取らなければなりません。
 羽を広げて子育てはできません。
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 受験生の頃は、
 自分で餌を取る心配をしなくても、
 親が餌を取ってくれました。
 たとえ貧しい餌でも、
 お腹が減って…
 餓死することはありませんでした。
 受験生の時期は、
 自分の夢に向かって努力している、
 人生で最も充実した時期だったと思います。
 55歳になって気付きました。

“人生で一番ロマンチックな時期”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    私は偏差値がどうこうという 生活を送ってこなかったので わかりません。開拓者の子供で 電気もないランプ生活から始まりました。 同じ地域の人からは 山の人 と呼ばれてきました。生きるために 先生が 予備校生だった頃から 農業をしていたので 先生がうらやましく思います。母方の伯母のように100歳を近くになっても 元気で 有料老人ホームで過ごしている者や 先日の知人のように41歳で 独身で 事故死 するもの・・ 自分の生きているかぎり 精一杯生きている時が 輝いている時ではないかと思います。もう少し がんばりましょう 先生。

  2. まみ子 より:

    先生・・・55歳になっても得意の手術をしている時間は充実していませんか?

    私は50歳を過ぎたら時間を大切に使う事にしよう・・・と決めていました。
    仕事中の時間と、家で本を読んでいる時間、友達と食事をしている時間が振り返るとなかなか充実した時間を過ごしたなぁーと思いたい。

    講演会なども自分が聞きたいと思ったら聞きに行く。学会も理事長からOK
    が出たら大阪・横浜・長崎どこにでも一人で行って知識を得て来ます。

    先生・・・もう55歳ではなく、まだ55歳ですよ!頑張りましょう。

  3. さくらんぼ より:

    昨日の12歳児の母さんのコメントが 気になりました。以前のコメントも気になってました。受付の方の言葉使いは以前 2chで たたかれていたのでとくに丁寧なのかはわかりませんが 手術などで 待ち時間が長くなる場合は 「もうしわけございませんが、ただいま 手術中ですので ○○分くらい お待ちいただくことになりますが、」とかは言われないのでしょうか。私 も慣れないので 個室のような仕切りのある部屋で待っているのは嫌です。と以前12歳児の母さんのコメントを読んでうなづいてました。すみません。うかがった事もないのに。

  4. さくらんぼ より:

    先生 私もデパスを飲みましたので 先生も1錠 お飲みになって今日は メールの返信休みにして休んでください。おやすみなさい。 まみこ師長さんのいうとおりです。

  5. いつも見てます より:

    先生は、さくらんぼさんとか、看護師さんとか、「奥さん」以外にも、先生を気にかけて毎日コメント下さる方々がいて本当に幸せですね。うらやましいです。 患者様からのささいな助言は改善のチャンスで、9割指導してても1割のたまたまの対応でそんなはずじゃないのに〜のクレームだってあります。でも、それも「まだまだ甘かったんだ、注意はありがたい、頑張ろう」と前向きにとらえて頑張ってます。だけどイライラすることだっていっぱいあります。人間ですから(^_^)先生のことを信頼して大好きな人達がいっぱいいるんですよ。頑張ってください。えらそうにすいませんでした。

  6. 函館の看護師 より:

    先生、私はこの時間まで先生になんてコメントをすればいいのかわかりませんでした。
    みなさんのおっしゃる通りでちょっとお疲れになっているのだと思います。
    無理をしてでも眠ってください。

    今日のみなさんのコメントを見て、50代って素敵だな(全員50代じゃなかったらごめんなさい)と思いました。
    私はまだまだ自分しか見えていなくて、適切なコメントを見つけることができませんでした。

    でも、私の年齢でも若さゆえに餌を自分でとることができない羽を広げたクジャクの時代はもう過ぎてしまいました。

    次のお休みに久しぶりに奥様と北大の構内をサイクリングしてみてください。
    秋の色づいた木々と自然の香り、お昼のうどん・・・床屋さんに行ってすっきりするのもいいかもしれませんね♪その帰りに琴似のお寿司とか・・・

    私は先生が元気でいてくれることが、私も元気でいるもとになっています。
    羽を広げたクジャクにはもう戻れませんが、人々を癒すラベンダーにはなれるって思っています。
    なんか子供みたいなコメントしかできないけど、無理だけはしないでください。
    役立たずですが、先生を心配に思う気持ちは、コメントをなさっている皆さんと同じ気持ちです。

  7. 禁煙 より:

    禁煙がんばります(*^_^*)
    手術してくださってありがとうございました。

  8. 12歳児の母 より:

    失礼を承知でコメントさせて頂きます 先生のお姿を拝見して感じたのですが 眼瞼下垂の手術をされては? 憤慨なさらないで下さいね 私自身 手術を経験して 体が疲れ難くなり20歳位?若返りました 容姿の事ではありません 30代の気力と体力を得ることができ 今 非常に快調です 魔法の手術だ! と 非常に喜んで居ます この手術 やった者勝ちですよ ぜひ お早めに

  9. さくらんぼ より:

    なんだか 言いたい放題になってすみません。
    私も先生と同じでお直しが必要な年です。 少し前の高須先生との写真の時も 先生 12歳児の母様のようなBLOG内容だったのでご覧ください。
    先生が かわいそうになりました。
    どれ りんごの収穫がんばるぞ!先生もがんば!

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