医学講座

ニキビ

 5月28日にニキビと毛の関係を書きました。女性でも顔に毛が生えています。薄くて目立たない人から目立つ人まで個人差があります。
 難治性のニキビで悩んでいる人の中には、顔の毛が多いことが原因になっている場合があります。
 毛には皮脂腺(ヒシセン)が開口していて、ここから‘脂(アブラ)’が出て皮膚を潤し(ウルオシ)ます。
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 皮脂腺にはキズを治す細胞もあります。ヤケドをしても、顔は皮脂腺が多いため治りやすいという利点があります。
 思春期にはホルモンの影響で、この皮脂腺が活発に活動することがあります。
 そうすると、何回顔を洗っても顔がギトギトに脂ぎってしまいます。たまった脂にバイ菌がつくと、感染して赤く腫れてしまいます。
 赤くなったニキビの奥には、毛が潜んで(ヒソンデ)いるため、この毛の根っこをとらないと、いつまでたっても治りません。
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 おでこ、ほっぺ、あごなどにできて、何週間も赤みが取れない、しこりのようなニキビは、指で押しつぶしてもダメです。
 針のように先が細い手術用ピンセットで、丁寧に中の毛を取り除くと快くなります。
 レーザーを当てても、炎症の原因になっている毛の根っこは取れません。
 手術用顕微鏡で見ながらひとつひとつ退治します。中から白い膿と一緒に毛と毛の根っこが出てきます。
 そこに炎症を抑える軟膏を塗ると数日で赤みが取れてキレイに治ります。
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 札幌美容形成外科ではレーザーフェイシャルという治療をしています。
 脱毛用のアレキサンドライトレーザーで顔の毛を処理する治療です。最初はシミの治療目的ではじめましたが、最近はニキビに悩む方に評判です。
 難治性のニキビはレーザーフェイシャルだけでは治りませんが、レーザーフェイシャルを繰り返すことで毛が少なくなります。
 その結果、ニキビの原因となる皮脂腺の活動も減って、つるつるお肌になってきます。
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 フォトフェイシャルなどの光を利用した肌の治療は、アザや脱毛治療をしていて、肌がキレイになることから開発されました。
 レーザーフェイシャルをすると、‘顔そり’をしなくても済むので楽だと言われる方もいらっしゃいます。
 毛が生えてきたら、繰り返されると効果的です。
 当院と同じキャンデラ社製のGentleLASE(ジェントルレーズ)という機種を使っている医療機関でしたら、同じ治療を受けられる筈です。
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 まだ日差しが強いので、赤くなったニキビには紫外線を当てないでください。PIHという色素沈着になります。
 レーザーフェイシャルをした後も、おでこや上唇(ウワクチビル)は赤くなります。紫外線防御のために、札幌美容形成外科ではカバーマークⅡという製品をお薦めしてます。
 憎きニキビを退治してお肌つるつる美人になりましょう。

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