医学講座

キズが目立ちやすい部位

 どんなに丁寧(ていねい)に縫っても、
 手術後に安静にしても、
 残念なことに…
 キズが目立ちやすい部位があります。
 ケロイドの好発部位です。
 ケロイドができやすいのは、
 肩です。
 正確に言うと…
 上腕外側から肩にかけての
 腕の付け根の
 丸くなっている部分です。
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 BCGなどの予防注射の痕や、
 ちょっとしたケガで…
 ケロイドができることもあります。
 はっきりとした理由はわかりませんが、
 皮膚に張力がかかりやすく、
 動く部位だからだと思います。
 ここの手術は気を使います。
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 前胸部(ぜんきょうぶ)の
 正中(真ん中)、
 ちょうどオッパイの谷間も、
 キズが目立ちやすい部位です。
 ここは…
 心臓の手術で切開したキズや…
 ニキビのようなできものからも…
 ケロイドになることもあります。
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 お腹の真ん中のキズも…
 目立つことがあります。
 動く部位で、
 キズに緊張がかかることが、
 原因の一つだと思います。
 同じ外科手術(胃の手術など)をしても…
 まったく目立たない方もいらっしゃるので、
 体質とか年齢も関係します。
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 お臍の下、
 陰毛が生える部位も、
 キズが目立つことがあります。
 ここのキズは、
 圧倒的に女性の帝王切開です。
 もし帝王切開になったら、
 テープでキズを数ヶ月間固定したり、
 ガードルで圧迫するだけでも違います。
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 産婦人科でも、
 最近はキズをキレイにするために、
 テープ指導をなさるようです。
 (テープは自費になります)
 キズが目立つと、
 外見的に嫌なだけではなく、
 痒かったり…
 痛かったりします。
 キレイなキズだと痛みもありません。
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 顔の中で目立ちやすいのは、
 頬のキズや…
 口唇のキズなど…
 動く場所です。
 意外なのが耳たぶです。
 ピアスをしただけで、
 ケロイドになる方が、
 極めてマレにいらっしゃいます。
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 ケロイド体質という言葉があります。
 キズが目立ちやすい体質の方が、
 いらっしゃいます。
 人種差もあり、
 白人→黄色人種→黒人
 の順にキズが目立ちやすくなります。
 色白の方は、
 キズが目立ちにくいといわれています。
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 自分は…
 ケロイド体質と思っている方でも、
 実際に診察してみると…
 ケロイドではないこともあります。
 間違いやすいのは、
 キズが広がってしまっただけの、
 瘢痕(はんこん)です。
 瘢痕(はんこん)は、
 縫い方や安静で少なくすることができます。
 キズのことは…
 形成外科医にご相談ください。

“キズが目立ちやすい部位”へのコメント

  1. 函館の看護師 より:

    確かにお腹の臍の下の手術の後は結構瘢痕が目立ちます。

    それと時々痒くなります(傷口が)
    もう8年位になるのですが、あとが痒くて…
    腹腔鏡で手術した部位も一か所大きく100円玉くらいの瘢痕(膨らんだ)があってお腹何回も切りました・・・・とわかるくらいで、温泉はちょっと嫌です。
    でもだんだん年をとってきたら、傷口はどうでもよくなって今は全く温泉でも傷口は隠さなくなりましたが(笑)

    確かおへその下の術後は函館中央病院の形成外科で船山先生に相談して、テープ(名前忘れちゃいました)貼ってと通院してました。

    傷の縫合はやっぱり形成外科が一番ですね。

  2. イヌ好き より:

    息子が小学生の時、学校の中庭で転んで瞼から眉にかけてパクッと切れてしまいました。血が吹き出て救急車で病院に運ばれた時に保健の先生が、「お母さん、遠いのですが形成病院に運んでもらっていいですか」と。
    その時形成外科というものを知らなかったので分けがわからぬままおねがいしました。
    傷が残らないようにと、保健の先生の知識と配慮のお陰で、傷痕も残らず眉毛も生えています。

    子育てをしているお母さん達に情報として、「怪我をしたら形成外科に」となるべく伝えてます。とくに顔だと一生のコンプレックスになったりするので、知っているか知らないかでは大きいですよね。
    息子は年頃の高校生になりました。いまだに傷を綺麗に縫っていただいた先生に感謝しています。「眉毛がはえてよかったー」って!

    (^-^)

  3. さくらんぼ より:

    私は 子宮摘出手術後 テープを貼るよう言われ売店から 買ってきてはりました。半年くらい貼るよう言われましたが 痒くて痒くて 一か月で止めてしまい、汚くなりました。山大の皮膚科で傷をきれいにする内服薬をいただいて 少しはよくなりました。
    あと子宮の入口も縫合します。私はそこに馬鹿肉があがっていると言われました。 見えない部分ですが、、あと 胸の谷間(谷間というより平らな畑でしょうか(笑))の下にできた ふんりゅう?を外科で切開した後とリンパ節の組織検査で外科で切開した首のリンパのところも目立ちますよ。
    ふだんから ガードルは苦しくて履かないので 無理しても履いてれば お腹もきれいになっていたかもです。手術して摘出した子宮を切開したものと癒着して腐っていた盲腸のポラロイド写真を今でも魔除けとしていただいたので 大事に持ってます。

  4. まみ子 より:

    皮膚科にもケロイドの患者さんが受診します。治療はステロイド軟膏の塗布またはステロイドテープの貼付です。
    前胸部の正中にできたケロイドはなかなか治りません。以前はステロイドの局注をしていましたが今はほとんどしていません。真性ケロイド=ケロイド体質の人はニキビのあと(胸や背中)などもケロイドになってしまいます。
    長い間皮膚科に勤務していると、きわめて稀な症例を診る事が多々あります。

  5. のだめ より:

    腰の手術の時の傷は目立たないので、バイパス後の傷も目立たないだろうなと、タカを括っていたら見事に目立ち、イヤな思いしていましたが、やはり正中は傷が目立つという先生のブログを読んで納得しました。

    傷はイヤなものですね。銭湯通いなので、背中にも胸にも傷があって、恥ずかしい気持ちがあります。
    だからといって、隠すのも面倒なので、平気なふりをしています。

    今でも傷口が痒いです。腹部に入れたドレーン跡も目立っています。
    もう、ボロボロです(笑)

  6. びわ より:

    キズ跡って部位によって違うのですね。
    私は、前胸部の正中?というのでしょうか、
    ちょうど真ん中にコアラの鼻みたいな楕円形のケロイドがあります。
    小さい時に持っていたお線香が折れて服に入り火傷した跡です。
    母の話だと、一回平らに治ってその後にふくれてきたそうことです。

    昔はそれこそ本当にコアラの鼻みたいに盛り上がっていたのですが、
    身体が大きくなるにつれて色も薄く平らになり、その代わり広がりました。
    学生の頃はプールの授業とかで見えるのが嫌でしたけど
    今はあまり気にしないようにしてます。

    ケロイド体質というのは全部の傷がケロイドになるんでしょうか?
    肘とかにはプチプチした変な跡が結構ありますが、
    軽い火傷は大丈夫なのでケロイド体質ではなさそうです。

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