医学講座

チームでなおす褥瘡ケア②

 私の恩師、大浦武彦先生の本
 ご紹介のつづきです。
 褥瘡ケアチーム全体で取り組めばなくなる寝たきりや関節拘縮
 これまで著者は寝たきりに近い患者が関節拘縮をもっているとPT・OTに依頼するしか治すことはできないと思い、すべてをリハビリテーション任せにし、医師や看護師はタッチせずにいた。しかし現実にはリハビリテーションのみでは患者の関節拘縮の回復はもとより立つ、歩<までの回復はあまり望めないことを知った。
 今回ナチュラル・ハートフルケアネットワークの創立者、下元佳子さん(生き活きサポートセンターうぇるぱ高知代表)に会い、目からうろこの現実を目の当たりにした。
 立つ、歩く、また関節拘縮の治療と予防は、患者自身の意気込み、家族の情熱、PT・OT、そして看護師、ケアスタッフの考え方を改革し、チーム全員で行えばできるのである。
 したがって現在、著者は立つ、歩くの援助や関節拘縮のリハビリテーションについてはPT・OTに依頼すると同時に、この患者にかかわる医師、看護師、ケアスタッフ、家族のチームワークをつくり、患者の回復をチームとして取り組むようにしている。
 もちろん、それと同時に本人の情熱と努力も欠かせないことはいうまでもない。
      ■         ■
 大浦先生のこの本は、
 今までの褥瘡ケアの本とは違います。
 傷の処置の仕方について…
 私が読んでもなるほどと思うことが書いてあります。
 今までわからなかった、
 褥瘡特有の創の特徴が書いてあります。
      ■         ■
 それだけではありません。
 理学療法士でケアマネジャーでもある
 下元佳子さんによる、
 患者にもケアスタッフにも優しい
 体位変換の方法
 解説されています。
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 私も高齢者になったら、
 鼻から管を入れられて、
 栄養補給をされるのではなく、
 欧米の高齢者のように、
 花を見ながら食事がしたいです。


日本の高齢者

欧米の高齢者

“チームでなおす褥瘡ケア②”へのコメント

  1. 函館の元看護師 より:

    義理の母が一年半くらい前に医師からあと1週間の命と宣告され、食事もとれなくなり点滴で栄養を送っていましたが、毎日食事は病院食。偶然親戚が大好きだったトマトをめんつゆをかけて食べさせたら(本人がその食べ方が好きだったので)それから食事を食べ、今は要介護5ですが、大食いで風邪もひかず、車いす自走できるように・・・

    医師から治療食以外はダメと言われましたが、こっそり食べさせたのをきっかけに奇跡の復活で、その時、日本の医療の在り方は本当に病人を病気にしてしまう可能性があるのか?と思いました。

    私も本間先生と勤務した時期、上記の絵にあるように、詰所に車いすに乗せた患者さんを連れてきて、記録などしていたので、なんだかこの記事を読んで、自分がされたい介護や医療を考えさせられました。
    大浦先生の著書を読んでみたくなりました。

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