医学講座

美容外科選びのポイント2014

 新春から難しいテーマです。
 美容外科選びのポイント2013に、
 ラズベリーさんからコメントをいただきました
 とても参考になるご意見です。
 全文を掲載させていただきます。
      ■         ■
 美容外科医は増えてる(都心部、都市部)のではないかと思います。自由診療なので個人院はワンマンになりやすく、整形難民、レーシック難民(後遺症)が今増えてきているんだと思います。
 他科から転科の医師、研修医卒業後の医師がリスキーな手術を行い後遺症が出たというケースだけではないようです。
 重鎮だが古いお堅い。また50代、60代の医師による部位による得意、不得意がある。若すぎる医師は避ける。
 非侵襲のものと異なる場合は信頼出来る先生が良いと思います。前にも書きましたが、技術だけでなく人柄(人格) も大事になってきます。どうやって見極めるかですが、ネットや本をを活用したほうがいいと思います。どんな分野をやられていているのか?
 病院のHPの症例やブログなどを拝見し、方向性や医師の性格を推察し参考にする、その先生の本や医学雑誌を大書店でチェックするのもよいのかもしれないですね。長い事教授やっている(やっていた)先生は一般の患者にとってみると敷居が少し高い印象を受けるかもしれません。近年、若い教授も増えているので一概には言えません。手術などは準教授(助教授)や講師の方が良い場合もあります。総合病院なら治療実績がHPに掲載されている場合があり参照する。形成外科的な技術を必要とするならそこを選ぶ。
 一般的にはチェーン店より個人クリニックの方が望ましい。カウンセラーや医師が色々勧めてくる所は要注意。
 もしチェーン店なら医師を選ぶようにした方が良い。CMがかなり流れていて経費がかかってる所は避ける。セレブしか相手にしていないと思われる所は避ける。都心超一等地で駅前30秒位の所は賃料が高いためよく考える。全くアフターケアのないところは避ける。
 カウセリングは3~5ヵ所に絞る。医師によって考え方が多少異なる場合があり、手術提案も様々な場合がありメモをとるなどし、どれがベストが帰って考えるようにした方が良い。
 ただし、事前に手術方法について医療的な事を多少なりと調べて軸を持っとかないとどれがベストか迷う場合がある。
 など、一般的な事をまとめてみました。

      ■         ■
 とても参考になるご意見です。
 私は治療法を選択する時に、
 自分の家族や身内ならできるか?
 …を基準としています。
 フィブラストスプレー入PRPなど
 劇的な効果を謳う治療法があります
      ■         ■
 自分の血から作ったPRP。
 単品では効果が出ません。
 薄い濃度のフィブラストスプレーを混ぜると
 劇的な効果が出ます
 今、PRPで検索してヒットする美容外科で、
 満足度98%なんて広告を出しているのは、
 このフィブラストスプレー入りです
      ■         ■
 細胞成長因子添加
 プレミアム…
 …とうのがフィブラストスプレー入りの可能性があります。
 何度も院長日記でご紹介しているように、
 フィブラストスプレーを注射で使うことは、
 メーカーが禁止しています
 国の承認も得られていません
 添付文書には発癌の危険性が書かれています
      ■         ■
 私は癌になることはないと思いますが、
 現実にフィブラストスプレー入PRPで健康被害が出ています。
 【金】売上第一【儲】のチェーン店ではなく、
 しっかりとした個人のクリニックで受けてください。
 私は勉強は続けますが、
 学会としての指針が出るまでは実施しません。
 美容整形で不幸にしてしまっては困るからです。
 今年も正しい情報発信のために院長日記を続けます

“美容外科選びのポイント2014”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    これからも医学知識のない私にもわかりやすいブログ期待しています。ただ、まだ私のような田舎では 美容整形はまだまだ敷居が高く、治したい気持ちは強いのに、贅沢品を買ったような感じで家族にも整形したいとは言えません。眼瞼下垂ですら病気としとての認識はなく治すことは贅沢だという観念があり保険適用だと言われてもその観念は変わらないと思います。

  2. なっちゅん より:

    難しいですよね
    選ぶのは・・・

    でもこの日記を読んで、一人でも多く救われて欲しいです

  3. ラズベリー より:

    恐縮です。
    レーシック後遺症(難民)で消費者庁の苦情や相談電話は60件超えたらしいです。
    レーシックとは『角膜屈折矯正手術』にレーザーを照射し角膜を削り曲率を変えることで視力を矯正、回復させる手術と言われています。しかし、角膜削り過ぎとか過矯正とかで重大な事態になっているケースもあるようです。
    近視手術をしたのに数年後視力が落ちる事(戻る)も4~5割位あるとか。
    失明、緑内障、羞明(しゅうめい→普通の光が眩しい過敏になる)、ハローグレア現象(夜間に外灯などの光が眩しくぼやけたり散乱して見える)、乱視、夜間視力の変調低下、遠近間がわからない、自律神経の変調などあるようです。バイクとか車運転出来ないですよね、この様な症状出てしまうと。深刻な後遺症にあった方が救済されるよう願ってます。

    フィブラストスプレーについて
    フィブラストスプレー(一般名トラフェルミンという。遺伝子組み換え)
    主成分であるヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(成長因子)です。
    英語でbasic fibroblast growth factor→略してBFGF
    このスプレーを噴霧する事で、血管新生を促し、欠損している肉芽組織や上皮形成をするのを助けます。
    臨床では、褥創(床ずれ)、難治性皮膚潰瘍、熱傷などの治療に使われている薬剤です。
    フィブラストスプレー500と250あり、現在の薬価を調べてみますと、250で8176円、500で10799円 保険でこの薬価の1~3割の自己負担かと思います。薬価や負担割合が間違ってたらすみません。
    美容外科では、目の下の窪みに悩む人にこのフィブラストスプレーを自分の血液に薄く混ぜて治療しているクリニックがあるのですね。
    濃度を薄めたり加減が難しく、過剰肉芽(ボコボコ)、不良性肉芽形成(まばら)になりやすいということでしょうか。
    30歳位の方と60歳位の方に用量、用法を同じにして注入して結果が違うのではないかなっと推察します。
    若い方ほど細胞活性が盛んであるが故に過剰肉芽形成が出来やすいのではないかと感じます。
    若い人には濃度を低く(薄める)しないという事になるのではないでしょうか。
    美容外科学会として、製薬会社に濃度を低くしたものを検討(大学病院などで治験要)して貰うのはどうでしょうか。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。
    フィブラストスプレーの臨床試験については、厚生労働省が美容目的の薬剤を認可しないので不可能だと
    私は考えます。日本美容外科学会としては現在調査を行なっていますが、その結果についてはわかりません。現実に健康被害が出ているので消費者庁などで検討すべき事項だと私は考えます。

  4. ラズベリー より:

    追記
    肉芽について

  5. さくらんぼ より:

    すみません。内容が難しくて私のような素人にはなんのことやらわかりません。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。そうですね。医師や看護師でも専門としていない人にはわかりません。要は『簡単に劇的にキレイになる』というのが危ないということです。国や製薬メーカーが使ってはいけないと明記してある薬を説明もなしに使っている有名なクリニックがあります。

  6. ラズベリー より:

    先生ありがとうございます。そうですね、厚生省に認可してもらわないと駄目ですね。美容外科としての(現在2つ美容外科は2つある)標榜というのを取ってからということになるんでしょうか。
    さくらんぼさん、わかりにくくてごめんなさい。

  7. くくるん より:

    気になったのですが、未経験でもOKの美容外科だと、その人を教える上級医も正しい知識や技術を持ってない可能性がありますよね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    上級医とも呼べないような先生が指導することもあります。形成外科専門医が絶対にいいとは言えませんが少なくとも勉強としてトレーニングを受けないと取得できない専門医です。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ