医学講座

上手な学会発表をするために②

 はじめての学会発表は緊張します。
 TVのアナウンサーだって、
 最初は緊張しています。
 はじめてTVやラジオで話すことを、
 初鳴きというと、
 聞いたことがあります。
 プロでもはじめては緊張します。
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 アナウンサーを目指す人はわかりませんが、
 私たち医師になる人は、
 一分間に何語話すとわかりやすいか?とか、
 5分間の制限時間で話せるのは、
 何語くらいが適当だとか?
 そんな教育は受けません。
 自分が発表する段階になって、
 はじめて気付きました。
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 私が参考にしたのは、
 医学研究発表の方法
 ―よりよい学会発表・論文執筆のために―
 草間 悟先生が書かれた本です。
 いい本でした。
 今ならネットで調べる方法もあります。
 大切なことは、
 声に出して練習することです
 リハーサルです。
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 まず発表原稿を作ります。
 それを先輩にチェックしていただきます。
 私はスライドを先に作ります。
 昔、中学校の国語でやった、
 作者は何を言いたいか?
 …が明確にわかるスライドを作ります。
 字数が多すぎてもダメです。
 先輩のスライドがあれば、
 それを参考にさせてもらうのも良い方法です。
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 ただ原稿を読むだけではダメです。
 自分が発表する疾患について
 よく勉強することです
 同じような症例は発表されていないか?
 PubMedで検索する。
 医学中央雑誌で検索する。
 …それって何?という人は、
 まずそこから勉強をはじめます。
 ググるだけではだめです。
 上手な学会発表は自分が成長するためです
 若い先生にがんばっていただきたいです。

“上手な学会発表をするために②”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    小中で数学が好きだったのに、高校では国語も好きになりました。
    拙文ですが文通もよくしていました。

    本間先生は英語といい、やはり先生に影響されるようですね。
    みんな同じだと思います。
    わかりやすい発表はおのずと聞き入ってしまいますよね。

    本間先生からのアドバイス、若いドクターご参考になさって下さい。
    必見です。

  2. さくらんぼ より:

    学会の発表には到底及びませんが、若いとき、弁論大会に出たことがありましたが、早口なんでゆっくり読むよう指導されましたが、あがってしまい、時間より早く終えてしまいました。愚息も前の病院で朝みんなの前でスピーチをしなければならない日が年に何回かあり大変でした。若い先生はこのブログを読めばわかりますよ。

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