医学講座

第34回日本頭蓋顎顔面外科学会(東京)②

 昨日の院長日記に、
 さくらんぼさんからコメントをいただきました。
 とても難しい名称の学会なんですね。
 鼻とか口とか輪郭とかでしょうか?

 そうなんです、
 まず読み方からしてわかりません。
 とうがい_がく_がんめん_外科学会です。
      ■         ■
 頭蓋は、
 ずがいこつの頭蓋です。
 頭蓋骨はずがいこつ
 ネットで調べると、
 解剖学では「とうがいこつ」とのみ呼称
 …とも書いてあります。
 私たちは、
 頭蓋骨という呼称を使うことは少なく、
 もっと細かく前頭骨とか側頭骨と呼びます。
      ■         ■
 英語のCranio-Maxillo-Facial Surgeryの日本語訳が、
 頭蓋顎顔面外科です。
 私たちは、
 くらにおと呼びます。
 この学会で扱う疾患は、
 唇顎口蓋裂しんがくこうがいれつによる顎変形、
 咬合こうごう(かみあわせ)
 小耳症などの生まれつきの病気を多く扱ってきました。
 手術や歯科矯正治療で治す学会というのが私の認識です。
      ■         ■
 学会には、
 矯正歯科の先生も参加されています。
 今年の学会に参加して感じたことです。
 素晴らしくよく治るようになったと感じました。
 特に、
 シンポジウム Ⅱ:11月10日(木)第1会場15:25~16:45
 「Craniofacial surgeryがもたらした機能と整容の革命2
 -頭蓋顔面外科領域での外科医と矯正歯科医のコラボレーション」
  座長:川上重彦(金沢医科大学形成外科)
  須佐美隆史(東京大学医学部附属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科)

 を聞いてそう感じました。
      ■         ■
 頭蓋顎顔面外科手術は難しいです。
 私が直接自分で手術をしたことはありません。
 北大形成外科の時代に、
 恩師の大浦武彦先生と本田耕一先生が、
 手術をなさっていらっしゃいました。
 頭蓋顎顔面外科の手術日は、
 今日は帰りが遅くなると奥さんに言ってました。
      ■         ■
 クルーゾン症候群
 アペール症候群
 …という生まれつきの病気があります。
 頻度は少ないですが、
 子供たちが同じような顔貌になります。
 ものがうまくかめない子がいます。
 須佐美隆史先生のご発表をお聞きして、
 ここまでよくなるんだと驚きました。
      ■         ■
 医科と歯科こコラボがとても大切です。
 患者さんも歯科矯正装置をつけて、
 何年も治療に通います。
 その結果、
 とてもよく治っていました。
 医学の進歩はすごいと感じました。
 いい先生いい治療を受けると
 こんなによくなるのだと思いました。

“第34回日本頭蓋顎顔面外科学会(東京)②”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    私も難しい名前の学会だと思い読み方がよくわかりませんでした。
    漢字から意味がわかりましたが。

    幼少期に噛み合わせに気づいていたら
    今の輪郭になってないのだろうなぁと
    凄く残念に思います。

    死亡するリスクをまで背負って
    治す勇気はありません。

    医科と歯科がタッグを組んで治るお子さんが出てくる
    世の中になってきたんですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。熱心な形成外科医と熱心な矯正歯科医がタッグを組んで素晴らしい治療をしています。私たちはその上を目指してよりきれいに治して差し上げる努力が必要だと痛感しました。学会長の菅原康志先生は素晴らしい先生です。

  2. さくらんぼ より:

    学会お疲れ様でした。 難しい言葉ばかりですが 医学は確実に進歩して いるのですね。 これからは いい先生にかかれば難しい病気も治るという明るい光 が見えます。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。先ほど札幌に着きました。寒さが身にしみますね。今年の頭蓋顎顔面外科学会は会長の菅原先生の発案でとても有意義でした。私が強く感じたことはただ治すだけではなく、オーディションに出られるくらいきれい♡に♡かわいく治してあげると患者さんがよろこんでより笑顔になってくれるということです。難しい病気に生まれてもきれいになる権利はあるのです。

  3. すみれ より:

    いろいろな病気かあると
    思いました。本間さんは生涯勉強ですね。初めて聞く病名です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。すみれさんやふつうの人はもちろん、医学生や看護学生だって見たことも聞いたこともない病名です。医師国家試験にもまず出ません。世界中にある病気ですが、人種が違っても同じような顔つきになります。大変苦労して治すのです。昔とちがって素晴らしくよく治るようになりました。

  4. くくるん より:

    頭蓋顎顔面外科ですか。初めて聞きました。
    形成外科とはまた別の分野なのですか?

    生まれつきの病気であっても、根治的に綺麗に治そうという先生に出会えると、その未来も明るくなりそうですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    形成外科の一分野です。私たちはクラニオとかマキシロと呼びます。専門にしている先生が歯科の先生とコラボでするのが一般的です。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ