院長の休日

サントリーのエール広告

 平成21年4月1日の朝日新聞朝刊に、
 サントリーの広告が掲載されました。
 残念なことに、
 北海道版には掲載されませんでした。
 その伊集院静さんが書いた文章が好評で、
 4月7日の朝日新聞夕刊に掲載されました。
 私もよい文章だと思いました。
 引用して掲載します。
      ■         ■
 その仕事は
 ともに生きるためにあるか
 新社会人おめでとう。
 君は今春、どんな仕事に就いただろうか。どんな仕事、職場であれ、
 そこが君の出発点だ。
 今、世界は経験したことのない不況にある。金を儲けるだけが、自分だけが富を得ようとする仕事が愚かなことだと知っていたはずなのに、暴走した。なぜ止められなかったのか。それは仕事の真の価値を見失っていたからだ。人を騙す。弱い立場の人を見捨てる。自分だけよければいい。それらは人間の生き方ではないと同時に仕事をなす上でもあってはならないことだ。仕事は人が生きる証しだ、と私は考える。働くことは生きることであり、働く中には喜び、哀しみ、生きている実感がたしかにある。
 だから出発の今、真の仕事、生き方とは何かを問おう。
 その仕事は卑しくないか。
 その仕事は利己のみにならないか。
 その仕事はより多くの人をゆたかにできるか。
 その仕事はともに生きるためにあるか。
 今何より大切なのはともに生きるスピリットではなかろうか。一人でできることには限界がある。誰かとともになら困難なものに立ちむかい克服できるはずだ。会社とは、職場とはともに働き、生きる家である。仕事は長く厳しいが、いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。笑ってうなずく時のために、新社会人の今夜はともに祝おう。
その日のために、皆で、ハイボールで乾杯。

 その日のために、皆で乾杯。
 伊集院 静
 (以上、朝日新聞の広告より引用)
      ■         ■
 私もその通りだと思います。
 職場とは
 ともに働き、
 生きる家である。
 仕事は長く厳しいが、
 いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。
 私はお酒はほんの少ししか飲みません。
 このサントリーの広告は気に入りました。
      ■         ■
 私のような個人経営のクリニックは、
 院長も職員も家族のようなものです。
 自分の子どもと過ごすより、
 長い時間を職員と共有し仕事をします。
 美容外科や形成外科は、
 見た目を治す仕事です。
 私はこの仕事が好きです。
 患者さんの喜ぶ顔を見るのが、
 生きがいです。
 つらいこともありますが、
 がんばって仕事をしています。
 生きるためです。

“サントリーのエール広告”へのコメント

  1. たけ より:

    とてもいいお話ですね。
    実際に自分のやりたかった仕事につけた方はどれくらいいるのでしょうか?
    でもそこからやりがいを覚え、人間関係にもまれ、そしてともに喜び、昔夢見た仕事につけなくても本当に生きていることの意味を感じることもあります。

    昔私も看護師でしたが、一時やむ負えずできなかった時期がありました。
    先生もこのブログを読む限り、大学をおやめになって休業した時期がおありでしたよね?
    その時に感じませんでしたか?

    「自分の医師という仕事をもう一度したい」と・・・
    生活のため以外にも私はその時そう感じました。

    生きていく意味の中にこの仕事があるように感じます。
    どんな仕事でも同じです。

    「この仕事をやろう!!」って感じたら全力で頑張ったら、絶対に周りもわかってくれます。
    そして家族の様な絆が生まれます。

    今仕事が苦しいと感じる方がいるなら、仕事ができる喜びを楽しむといいと思います。喜び、苦しみ、怒り、すべては生きているからできるから・・・

  2. らずべりー より:

    昨日は、本間先生をはじめ、色々な方の生命倫理観を知る事が出来き、良かったです、参考になりました。
    今日も、良いテーマで、考えさせられますねぇ。色々職業はありますが、「自分が選択した道は、誇りが持てるように頑張ろう、人の気持ちや意思を考えよう、躓いたら、基本に返ろう」と私は思っています。後退しそうになったら、まずは{その職業の果たす役割とは…?}と自分の胸に問うて見てもう一度考えるに限りますね。人は誰しも、悩んだり苦しんだりする時もあります。働く上では、自分の魂も労りながら、他人の魂に心地よく寄り添いが出来たらいいですね。基本的には、誰かのお世話になって生活や仕事をしていますよね。病院でしたら、患者様が中心に、医師を先頭に、看護師、臨床検査技師……家族が円を描くように、サポート関係にあります。逆に患者様から見て気づかされる事もあるかと思います。良い治療や看護、ケアが出来るのは、器具が揃っているだけでは無く、患者様と共に、人が造り上げていくのではないかと思います。まさに「人は城」なのですね。

  3. さくらんぼ より:

    私も精一杯 仕事して みなさんに喜んでもらえるように頑張っています。 後継者もいないので いつまで頑張れるかわかりません。不況下での派遣ぎりで農家で働きたいという人が増えているそうですが、ほとんどの方は自分が 思っていたより過酷で 半日で辞めて行くそうです。これからの農業は 企業化になり アイディアなど考えられる人材、英語など 語学力が堪能で 市場を海外に広げられる人材 などが求められていると報道されていました。 私は体力的にも 拡大はできないので こつこつ 家族で 頑張りたいと思います。 よく 中学生や高校生で 何になりたいとか (医師や教師などなど)はっきり 目的をもって頑張ってる 人は すばらしいと思います。何がしたいのか まだわからないとか 悩んでいる人は いろんな話や 経験を積んで 少し遅れても自分のなりたい職業や夢を持って頑張ってください。人生は長いのだから あせらず ゆっくり考えれば いいと息子たちには言ってきましたが、なかなか 思うようにはならないのも現状です。
    明日からまたがんばりましょう。
    伊集院 静さんは 故夏目雅子さんの旦那様でしたよね。
    夏目雅子さんが何故 伊集院さんと結婚したか・・たしか伊集院さんは 頭が良くて自分の知らない事をいっぱい知っているからと言われたのを覚えています。
    私は 「いいちこ」 のカワキタ教授(山形の某大学の先生ですよね」の声とビリーバンバンの歌が大好きです。

  4. ヤッホー より:

    ある日から先生のブログを見るのが日課になってしましました。
    すっかりファンになった一人です
    よもや私の人生で美容整形外科に縁が出来るとは考えられない事でしたから(笑)

    今日の日記を読んで仕事をしていた時を思い出していました
    私は3年前まで小さなハウスメーカーに勤めておりました

    一生の夢であるマイホームのお手伝いはとても遣り甲斐がある反面
    お客さんの想いがきちんと伝わるよう打合せにはかなり神経をつかいます
    クレームの多い職種でしたが、無事に引渡しが出来、喜んでもらえると
    嬉しくて苦労なんて吹っ飛んじゃいます

    私達が就職した時代は働く所は沢山ありましたし定年まで勤めるのが
    当たり前だったので今の若い人達は本当に可愛そうですよね

    でも頑張ってほしいです
    家族のために、社会のために、そして自分の誇りのために!!

  5. まみ子 より:

     私は看護師の仕事が大好きです。小学1年生の時の作文『看護婦さんになりたい』を実現しました。看護師以外の仕事は考えられませんでした。

     病気になっても上手に病気と付き合いながら仕事をしています。逆に病気になって患者さんの痛み・不安などが理解できる様になれたと思います。

     何事もプラス思考で頑張りましょう。

  6. の・だめ より:

    こんな事書くと、いっせに批判くらうかも知れませんが、 なりたい職業と向いてな職業があると思います。

    私はナースになりたくて、医療秘書の学校をやめて地元で看護師の資格取りました。
    あの頃の私は高看進学を考えていて、とても希望に満ちていましたが、職場内で何もしてないのに、職員から無視されて辛い日々を送るうちに、進学どころじゃなくなりました。
    私は変わっているので、普通の人からみると目障りだったのでしょうね。最悪な事に自分では変わってる認識がないので困ってます。

    次に就職したB病院では変わり者の私でも、周りのキャラが濃いので打ち解けましたよ。

    次に言ってN病院はまじめな人ばかりで、再び打ち解けれませんでした。

    看護師やめて4年たちました。ブランクがあるので再就職が怖いです。だけど、私には看護の道しかないので思うので、ギネ受診が落ち着いたら再び仕事を探したいと思います。

    あれだけ「ストレスが溜まる!酒の量が増える」とのたまっていたのに、実際には看護師ね仕事がしたいものなんですね。

  7. の・だめ より:

    二重投稿こうに成りかも知れませんのど、先にお詫びして頂きます。

    やりたい仕事と向いてない仕事はあると思います。これをこなすのは本人の度量かも知れません。
    実際、私は看護師になりたくてなったわけで、高看進学も視野に入れてましたが、いじめに合い看護師自体がイヤになりました。
    それでも生活がかかっていたので、ギリギリのせんまで働いていました。今は理不尽な無視なんて当たり前で、勤務中はだれても話していませんでした。

    B病院に働いた時は、「あの子変」と思われていたでしょうが、先輩ナースがおちょくりながらも助けてくれたので、快適に暮らせました。

    その後転職したN病院は堅物ばかりだったので、居心地わるかったです。

    こんな事を言ってますが、私には看護師しか出来ないので、体調が整ってから再び看護師の道を歩みます。

    なりたい職業と、実際出来る職業は違いますが、私には看護の道しかないと思っております。

    長文失礼しました。

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