マンガでわかる美容形成外科
Chapter“32” 眼瞼下垂と瞼の脂肪について
まぶたが開きづらい、たるみや脂肪で視界が悪い、これをもともとの体質や老化現象ととらえる方は多くいらっしゃるかと思います。しかし、これらが原因で様々な体調不良を起こす場合、病気として保険診療で手術を受けることができます。今回はまぶたが下がる病気「眼瞼下垂」と手術方法についてお話いたします。
眼瞼下垂ってなに?
瞼を開ける筋肉「眼瞼挙筋」が老化や損傷で薄くなり、瞼を開ける力が弱まって、瞼が黒眼にかぶさってしまう。
どんなことで眼瞼下垂になるの?
- 老化によるもの
- 老化により瞼の筋肉や皮膚がたるみ、目に覆いかぶさる。
- 生まれつきのもの
- 生まれつき目を開ける力が弱い、瞼が黒眼にかぶさっている(三白眼)。
- コンタクトレンズの使用など
- コンタクト(特にハード)は厚みがあるので、瞼の筋肉が摺れて薄くなってしまう。
- 目をこする
- 無理にこすることで瞼の皮膚が伸び、たるんでしまう。マッサージなどにも注意!
瞼の脂肪が厚ぼったくても大丈夫?
眼瞼下垂手術は、瞼を開ける筋肉「挙筋」を操作し、開きづらい瞼を正常に直します。さらに、瞼の脂肪の厚い人は、手術時に脂肪を摘出して、より自然で開きやすい瞼を形成します。瞼の脂肪が気になる方はカウンセリング時に気軽にご相談下さい。
眼瞼下垂の症状
- 目が開きづらい(視野が狭い)
- 眉毛を吊り上げて目を開けようとしたり、顎を上げてものを見ようとする
- 目の疲れ
- 頭痛
- 肩こり
- 倦怠感
- 不眠
人によってはうつ病の原因になることも!
手術の様子
- カウンセリングしながら施術部をマーキングする。
- 麻酔をして瞼を約1cm程度切開する。
- 眼瞼挙筋を操作し、(場合によって瞼の脂肪を摘出)
- 極細の糸を使い丁寧に縫合。
アフターケアについて
- 当日
- 腫れと赤みがみられる。
- 翌日
- シャワー、洗顔(やさしく)OK。目のまわり以外の化粧OK。
- 5日~1週間後
- 抜糸をする。抜糸後は手術部位もやさしくメイクOK。
- 1~2週間後
- 赤みが引いてくる
- 1ヶ月後
- ほぼ完成形になる
体験者からのひとこと
手術後は、視界がすごく良くなり背筋もしゃきっと伸びたような感覚でした! まぶたと肩こりや頭痛が関係あるのは驚きでしたが、体調不良が嘘のように改善して感動しました。目を手術することで明るい印象になり、まさに生まれ変わったようで本当に嬉しいです!
先生からひとこと
眼瞼下垂手術は眼精疲労などの症状も改善され、さらに黒目に重くかぶさっていた瞼がパッチリするので、健康的で美しい目元をつくることができます。また、保険も効きますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。ただ、もともとの目の印象が変わってしまいますので「外見を変えたくない」という方にはおすすめはしていません。
眼瞼下垂手術(両目)
保険適用(3割負担の場合)約50,000円
(1割負担の場合)約20,000円
生活保護などの公費負担も対象となります
所要時間120分