まぶたが下がってものが見にくい病気を眼瞼下垂(がんけんかすい)といいます。 生まれつきまぶたを開く力が弱い方がいます。先天性眼瞼下垂といいます。生まれた時は正常でもさまざまな原因で眼瞼下垂になることがあります。これを後天性眼瞼下垂といいます。
眼瞼下垂症では
- 二重の幅が変化する(一重が二重になる、二重の幅が広くなる)
- 目の上が陥凹する
- 三白眼(眼球の下の白目が見える)になる
- いつも眉毛をあげている
- いつも顎を上げている
などの変化がでてきます。
自覚症状としては
- まぶたが重い
- 夕方になるとまぶたが開かない
- 目の奥が痛い(眼瞼挙筋を余計に収縮させているため)
- 肩凝り、片頭痛なども起こります
眼瞼下垂症は程度の差はあれ、年齢とともに起こるので老人の眼瞼下垂を老人性眼瞼下垂症とも呼びます。
20代の若年者でも、アトピーや花粉症でまぶたを擦る習慣がある人は、眼瞼下垂症になることがあります。コンタクトレンズ(特にハードコンタクト)でまぶたを開く筋肉が弱くなり眼瞼下垂になることがあります。 黒目がかくれてものが見えないと視力が落ちるので子供でも手術が必要なことがあります。
ものが見にくく、まぶたが下がっているために肩こりや頭痛が強い方は病気として保険が使えます。(美容目的の手術には保険が使えません。)
先天性眼瞼下垂
先天性眼瞼下垂2
後天性眼瞼下垂
後天性眼瞼下垂2
後天性眼瞼下垂3
顔面神経麻痺による下垂
コンタクトレンズによる眼瞼下垂【右のみ】
後天性眼瞼下垂(加齢による眼瞼下垂)
後天性眼瞼下垂(コンタクトレンズによる眼瞼下垂)
眼瞼下垂手術によるメリット
- [機能面]
- 眼瞼下垂の手術により眼が開きやすくなるため物が見やすくなります。また,見やすくなるため目が疲れにくくなります。
- [見た目]
- 形成外科で眼瞼下垂の手術をすると機能面だけではなく見た目も改善されます。眼瞼下垂がなく二重だけが希望の方は保険適応にはなりません。
- [肩こり]
- まぶたが下がっているためおでこに力を入れ眉を上げて物を見ます。そのため眼瞼下垂がある方は肩こりになりやすいのです。手術で肩こりが治ったという人が多くいらっしゃいます。