マンガでわかる美容形成外科
Chapter“16” 「二重埋没」挙筋法・埋没法の違い
ここ数年で一気に一般的となった「埋没法」ですが、ただ、同じ埋没法と言っても方法が様々あり、そのクリニックによって違い、料金もそれぞれあるようです。今回は、代表的な2つの術式について取り上げてみたいと思います。
埋没法って何?
埋没法とはまぶたの表と裏に細い糸を埋め込むことで二重のくせをつける二重手術です。メスを入れることなく手術ができるので、短時間で済む上に傷跡が残らないというメリットがあり、比較的気軽に手術を受けることができます。
同じ埋没法でも種類があるの?
二重埋没法の中でも大きくわけて2種類の方法があります。「挙筋法(きょきんほう)」と「瞼板法(けんばんほう)」です。この2つの違いは、糸を埋め込む位置にあります。
瞼板法
まぶたのすぐ裏の「瞼板(けんばん)」という軟骨様組織の部分に糸を埋め込みます。
- メリット
- ・手術が容易
- デメリット
- ・ゴロゴロ感がある
・異物感により目やにが多くなる
・糸が露出し、眼球をキズつけることがある
挙筋法
まぶたの裏の奥の方にある、「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」という瞼を引上げる筋肉の部分に糸を埋め込みます。
- メリット
- ・眼球に接しない部分なのでキズをつける心配がない
・軽度の眼瞼下垂(まぶたがの開きが悪い症状)なら治ることがある - デメリット
- ・手術が難しい
・最初は少し引っ張られたような感じがある
手術の容易さのため、「瞼板法」が多く使われています。当院では「挙筋法」での手術をおこなっています。わずかな確率であっても眼球を傷つける恐れの少ない、安全な術式だからです。挙筋法を使うもう一つの理由は、技術的に難しいものの、腫れが少ない術式が可能だからです。腫れは、通常は術後数日間。長くても一週間程度で落ち着きます。
施術の様子
- 専用器具で理想の二重をシュミレーション
- 手術個所に印をつけ、麻酔をする
- まぶたを裏返し、産毛まではっきりと見えるルーペを使い、正確な位置に極細の糸を通していく
アフターケアについて
- 手術当日
- 入浴(患部を濡らさないように)OK
- 翌日
- メイク・洗顔・コンタクトOK
- 1週間後
-
- 腫れは治まっている
- 糸を通した点々が見える程度
- 下を向いたらわかるので、目線に注意する!
- 1ヶ月後
-
- 点々も見えなくなっている
- 完成形になる
術後3ヶ月ほどは強く目をこすらない様にしてください。
体験者からのひとこと
手術中はやっぱり緊張しましたが、あっという間に終わりました。痕が残るのではないかと不安でしたが、見た目にはまったくわからず、自然に仕上がっているのでよかったです。もうアイプチしなくてもいいなんて夢みたい!素顔に自信をもつことができました!!
先生からひとこと
短時間の施術で、顔の印象を大きく変える埋没法の二重手術は美容外科でも人気の手術のひとつです。ただ、目というとても大切な部分を扱う手術ですので、手術も慎重に行わなくてはいけません。トラブルを招かないためにも、クリニック選びも慎重にしていただきたいものです。また、まぶたの脂肪の厚い方や、まぶたが下がりものが見えづらい方(眼瞼下垂)には他の手術法もございますので、お気軽にご相談下さい。
二重埋没法(挙筋法) 80,000円
所要時間30分