医学講座
形成外科医になってよかった
私の恩師である、
大浦武彦教授の退官記念講演会が、
平成7年にホテルニューオータニ札幌でありました。
私は当時、JA帯広厚生病院に勤務していました。
帯広から札幌まで来て、
感慨深くお聴きしたのを覚えています。
■ ■
大浦先生が、
形成外科医になってよかったと感じた中で、
担当した患者さんの、
結婚式に呼んでいただいたと…
お話しされました。
大学の医局では、
お聞きしたことがありませんでした。
■ ■
私も…
今までに呼んでいただいたことがありました。
大きなけがをされたのに…
何度も手術に耐えて…
懸命にリハビリをされて…
結婚された患者さんの結婚式に…
呼んでいただきました。
■ ■
苦労して手術したのも忘れ…
形成外科医になってよかったと思いました。
先日、また別の患者さんから…
結婚式に呼んでいただきました。
昔、手術を担当させていただいた、
患者さんです。
小さい頃から、ずっと知っている方で…
自分の子どものような方です。
■ ■
お父さんも、
お母さんも、
私とほぼ同年代です。
形成外科になってよかったと思う以上に、
お父さん、
お母さん、
こんなに立派に育てていただき、
ありがとうございました。
■ ■
としがいもなく…
涙がたくさん出ました。
形成外科は、
身体の一部を、
ちょっとだけ治す科です。
人間の生命にはあまりかかわらない科です。
でも…
そのちょっとで…
その人の人生が変わることもあります。
■ ■
形成外科医になってよかったと思う瞬間は、
自分の技術が、
ちょっとでも役に立ったと感じる時です。
新郎新婦の、
末永い♡しあわせ♡を願っています。
ご両家の皆様、
私を呼んでいただき、
ありがとうございました。