昔の記憶

お金では買えないもの

 今日も早起きをして、
 北海道新聞朝刊を取りに行って、
 さっそくニトリさんの記事を読もうと思ったら、
 今日は連載がお休みでした。
 残念に思って、
 朝日新聞朝刊を読むと、
 いいお話しが載っていました。
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 平成27年12月11日(金)朝日新聞朝刊、
 ひとときへの投稿です。
 お金では買えないもの
 先日、長男と娘の最後の授業料を払い終えた。来春2人とも大学を卒業し、就職する予定だ。
 まだ大学2年生の次男がいるが、大学生3人が重なったこの2年間は正直、経済的に苦しかった。
 5年前、夫は自分の余命がわずかとわかり、何か私が欲しいものを買ってくれると言ってくれた。しかし、いくら考えても買って欲しいものはなかった。強いて言うなら洗濯物干しが壊れていたのでそれを買って欲しいと伝えると、「そんなものか。指輪でもバッグでもないのか」と意外な顔をした。
 そのとき私にはものすごく欲しいものがあった。それは、浪人していた長男と中3だった次男の志望校合格、そして夫の寿命。あのとき本当に欲しいものはお金では買えないということがわかった。夫は余命宣告より少しだけ長く生きて、長男と次男の合格を見届けて逝った。悲しかったが願いがかなった。
 今は夫の残してくれた貯金を切り崩しながら子どもたちに仕送りしている。将来子どもたちが独立し、経済的に楽になったとしても、欲しいものは家族の健康と平穏な暮らしだ。やはり、お金では買えない。
 (北海道旭川市 上西紀子 看護師 55歳)
 (以上、朝日新聞より引用)

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 看護師さんは激務です
 働きながら3人の子供さんを育てるのは、
 とても大変なことです。
 朝5時前に起きて、
 掃除洗濯をして、
 朝食を作って、
 お弁当も作っていた看護師さんを知っています。
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 3人の子供さんを残して、
 病気で亡くなってしまったご主人も無念だったと思います。
 5年前、夫は自分の余命がわずかとわかり、
 何か私が欲しいものを買ってくれると言ってくれた。
 いくら考えても買って欲しいものはなかった。
 強いて言うなら洗濯物干しが壊れていたので
 それを買って欲しいと伝えると、
 「そんなものか。指輪でもバッグでもないのか」と意外な顔をした。
      ■         ■
 そのとき私にはものすごく欲しいものがあった。
 それは、浪人していた長男と
 中3だった次男の志望校合格
 そして夫の寿命
 あのとき本当に欲しいものは
 お金では買えないということがわかった。

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 私の知っている看護師さんのご主人が癌で亡くなりました。
 看護師さんは、
 私がそばにいたのに、
 (早期に)見つけてあげられなかった、、、

 …ととても残念そうに話していました。
 専門医ですら、
 自分が専門の病気を見つけられないことがあります。
 早期発見ができなかったのは、
 (看護師の)奥さんのせいではありません。
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 私が亡くなったご主人だったら、
 俺が先に逝ってしまったのに、
 無事に大学を卒業させてくれて、

 ありがとう
 ご苦労様でした
 …と言いたいと思います。
 旭川市の看護師、上西紀子さん、
 ご主人は天国で感謝しています。
      ■         ■
 来春は卒業式が2回ですね。
 春からは社会人が2人です。
 看護職は激務ですが、
 お金で買えない看護という、
 優しい心を提供できます。
 後輩の指導も大変だと思いますが、
 医療従事者としてがんばりましょう。
 ご主人を亡くされても、
 一生懸命学資を稼いだことは、
 きっといい想い出になると思います。
 朝からいいお話しをありがとうございました。

“お金では買えないもの”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    本当に仕送りは大変です。大学進学のため学資保険をかけていましたが、長男は大学で奨学金を借り卒業しましたが、30過ぎて600万貯めて学生に戻ったものの一年に150万の学費だけではなく、教科書や実習などにお金がかかり結局保険を解約したり、個人年金をだしたりです。次男も大学には行かないと学資保険でバイクを買いましたが、結局お金を貯めて介護福祉士→准看護師→正看護師の学校に行き多額の仕送りをしました。 私の姪が27才の時ステージ4の癌になり余命3ヶ月と言われたのに11ヶ月も頑張ってくれたのに何もできなかった息子たちが医療の道に進むようになり人のためになにかしたい、苦しんでいる患者さんを助けたい、と思ったからでした。 私もまた 脊髄腫瘍などの手術をしてリハビリテーションにより健常者と変わらないくらい動けるようになりました。 本間先生には励ましやたくさんの力をいただき 相談にものっていただき大変感謝しております。 今 があるのは 本間先生のお陰で 私の [恩人]です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。私こそさくらんぼさんに助けていただきました。子供が卒業するまでは、ほんとうに大変です。人間どこで誰にお世話になるかわかりません。投稿者の上西様が書かれていたように、お金で買えない家族の健康と平穏な暮らしが実は一番大切なのだとつくづく思います。

  2. なっちゅん より:

    投稿文を読んで涙があふれ出ました。
    先生が書かれてるようにご主人はどんなに無念だったことでしょう。
    奥様は3人のお子さんを抱え、悲しみに暮れてる暇もなかったかもしれません。
    でもお辛い気持ちがよくわかります。

    父が先週の土曜にごくわずかな時間ですが意識不明になりました。
    今は歳なりに元気でいますが
    その時がいつ来るかわかりません。

    お金で買えないもの、それは本当に健康と家族ですね。

    先程までクリスマス映画、ホームアローンが放映されてました。
    楽しい映画ですが、母親が子を思うシーンでは涙がでました。
    昔に見た時、私は泣いてたのでしょうか?
    歳を重ね、家族のありがたさがわかってきたのでしょうか?

    映画を観た後なので、余計に今日の日記には泣かされました。

    先生が書かれてましたが看護師さんは本当にいいお仕事だと思います。
    大変でしょうが。

    お医者様と看護師さんの笑顔は患者さんをそれだけで癒してくれます。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。看護師さんに限らず医療職は激務です。患者さんが亡くなってしまうこともあります。ご主人を亡くされた看護師さんだから患者さんのご家族の気持ちがよくわかることもあります。子供を3人大学まで卒業させるのはお金がかかります。

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