医学講座

美容整形と写真①

 以前、米国在住の方から、
 次のようなお問い合わせをいただきました。
 日本人で日本国籍をお持ちで、
 現在は米国に居住なさっていらっしゃる女性です。
 『手術を受けると…』
 『顔が変わりますが…』
 『入国や出国の審査では、大丈夫でしょうか…?』
 『そちらでは…』
 『手術を受けたという証明書を出していただけますか…?』
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 もっともなご心配ですね。
 その方は、札幌までいらしていただき、
 二重埋没法の手術を受けられました。
 帰国の際の出国審査、
 米国への入国審査は、
 問題なく通過できたそうです。
 特に証明書も書きませんでした。
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 一般的には、
 整形手術を受けると…
 整形前の顔を忘れてしまいます。
 『本人』であることに変わりはありません。
 パスポートの写真と『実物』が、
 あまりにも違うと…
 出入国審査でひっかかりそうですが、
 実際に出入国できなかったという話しは、
 美容外科学会でも聞いたことはありません。
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 もし、審査官に質問されたら…
 正直に手術を受けたとお話しになるのが、
 一番よい方法だと思います。
 クリニックの領収書や、
 手術承諾書を見せればわかると思います。
 それほど劇的に変わるものではありません。
 目が二重か?
 顔にシワが何本あるか?
 なんてことは…
 あまり見ていないような気がします。
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 問題なのは、
 指名手配された犯罪者であるか?
 国籍、
 年齢、
 性別、
 その他、本人であるかどうか?
 ではないでしょうか?
 私の推測です。
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 もし、顔で本人確認をしているのでしたら…
 ホクロ一つ取っても変わります。
 頭髪が薄くなった人が、
 カツラをつけただけでイメージが変わります。
 整形以外で大きく変わる要因はたくさんあります。
 病気で顔面神経麻痺なっても、
 脳梗塞で顔が半分動かなくても、
 パスポートの写真とは別人になります。
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 一番変わらないのは、
 歯です。
 日航ジャンボ機が墜落した時に、
 本人確認の大きな手がかりになったのが、
 歯型です。
 何本歯があって、
 どこを治療していて…
 というのは人が亡くなっても変わりません。
 医学的に言うと、
 証明写真で歯を見せているとダメというのは、
 実にナンセンスな話しです。
 選挙のポスターでは、
 政治家ですら、
 歯を出して笑っているではありませんか!

“美容整形と写真①”へのコメント

  1. 函館の看護師さん より:

    なぜ歯を出していたらだめなんでしょうね・・・
    別にいいような感じがしますが・・・
    事件があったときなんかも結局は歯医者さんの治療の後とか歯型ですね・・・そういえば。
    パスポート作ったりするのも意外に面倒だというのがわかりました。
    歯が出ているか出ていないかよりかつらのほうが外見かわるような・・・

    今日のコメントとは関係ありませんが北大の銀杏並木が色づいてきたのを今日テレビで見ました。
    函館はまだ町の中は緑が多いし、見えてる山もあまり色づいていないので札幌よりずっと暖かいようです。
    私の中の一番小さい頃の記憶が北大の銀杏並木で落ちていた銀杏の実を素手で触って父親に見せたら「かぶれるからすてなさい」と突然怒られ泣いたことだと最近思い出しました。
    札幌で中島公園???だと思うのですが、遊園地があってそこで遊んでその帰りに銀杏並木を見たのを懐かしく思います。(ちなみに保育園の頃です)

  2. さくらんぼ より:

    ほんとになぜ 歯がみえると だめなのでしょうかね。指名手配の方も前歯が一本ないとか 歯に特徴がある方がいると思うのですが・・
    銀杏の木は私の小学校の近くにも樹齢何百年のがあります。数の勉強は 銀杏の葉を集めて 担任の先生が教えてくださいました。 銀杏の葉が 黄色になり 全部落ちると 私の地方では 根雪になると言われています。町ではChristmas、ケーキの予約が始まりました。後二か月 皆さんも風邪ひかないで ラストスパートです。

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