マンガでわかる美容形成外科
Chapter“12” 下まぶたのたるみ取り手術
下まぶたのたるみは程度に個人差はありますが、中年女性にはほとんどの方に見られます。上下のまぶたのたるみ、ほうれい線、目尻のシワは老け顔の大きな要素です。特に下まぶたのたるみは取ることで、印象が10歳若返る方もいらっしゃるくらいです。手術は下まぶたのまつげのすぐ下を切開し脂肪をとるので、キズが目立つこともありません。
下まぶたのたるみ~印象がこんなに違う!!
▲まぶたのたるみ「目袋」とも呼ばれる
上の絵のように下まぶたは年と共にたるみます。このシワがあるだけで老けて疲れた印象になります。上まぶたのたるみは、悪化すると、ものが見えにくいという障害が出ます。視野障害がある時は、保険適用で手術を受けることができます。
下まぶたのたるみ取り手術は視野に関係なく美容目的なので、自費扱いになります。
どうして下まぶたがたるむの?
目は大切な器官なので、外力を受けてもつぶれないように周囲に脂肪というパッキンがあります。脂肪が出てこないように、眼輪筋や皮膚がピーンと張って、脂肪を押さえています。残念なことに、年齢とともに筋肉が弱まり、脂肪を押さえきれなくなります。そうなると、ポコッと外に脂肪が盛り上がります。皮膚は年齢とともに、ハリがなくなります。そうして、支える力が弱くなり、シワができます。
手術の様子
- 1.下まぶたを切開
- 麻酔を施し、下まぶたを切開します。手術用顕微鏡を使っているので、細密な作業を的確に行うことができます。
- 2.内側の脂肪をとる
- まぶたの下の筋肉に小さな切開を加え、内側の脂肪をとります。丁寧に電気メスで止血するため、出血はほとんどありません。その後、筋肉を縫い合わせます。
- 3.余った皮膚の処置
- 余った皮膚を引き上げるように切り取り、縫い合わせていきます。こうすることでハリのあるまぶたを作ります。手術終了後は患
部を冷やしてお休みいただきます。
アフターケアについて
- 当日
- 腫れと赤みが見られる、患部の痛みは内服で治まる、糸は髪の毛より細いのでほとんどわからない。シャドウのように見える。
- 翌日
- シャワー、洗顔(やさしく)OK。手術部位以外はメイクOK。
- 4日目
- 腫れがさほど気にならない程度になる。
- 5日~1週間後
- 抜糸 手術部位も優しくメイクOK。
- 1~2週間後
- 赤みが引いてくる。
- 3週間~1ヶ月
- 完成形になる。
ご注意ください
まぶたのたるみを取る際、未熟な美容外科医が手術を行うと、まぶたがつっぱり絵のような「アッカンべー」状態になることがあります。これについては当院でも他で失敗された方の再建手術を何度か行っています。
美容外科を選ぶときは慎重にしていただきたいものです。
体験者からのひとこと
手術を受けるまでは色々と悩みましたが、やってみて本当に感激です。目の下のたるみが消えることでメイクが楽しくなりました。家族にも「一気に若返った」と驚かれました。
先生からひとこと
目元の手術はその人の印象を大きく変えます。今回は若返りしたいという方にはおすすめの手術です。比較的治りの早い部位です。職場復帰には1~2週間もあれば良いでしょう。術後は軟膏を塗って回復を待ちます。その間は目をこすらないように注意してください。またタバコは傷の治りを悪くするので吸わないでください。術後の経過は個人差がありますが、こうしたことをきちんと心がけることで治りが早くなります。また、まぶたの脂肪はそれほど気にならないけれど、シワが気になるという人には、皮膚の切除のみの手術を施します。
下まぶたたるみ取り手術 360,000円
(脂肪を取らない場合は260,000円)
所要時間2時間30分