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院長の日記公開
今日から院長日記を公開することにいたしました。毎日の出来事などを日記形式で公開いたします。ご意見などは下記の相談フォームからお願いいたします。
昨日10月21日(土)札幌市形成外科医会がありました。出席者は新冨芳尚会長、武藤靖夫先生、有賀昭俊先生、本田耕一先生、松本敏明先生など札幌市内形成外科重鎮の諸先生のほか札幌市内の形成外科医の大部分が参加いたしました。
新冨会長から挨拶があった後で北大形成外科山本有平教授から北大形成外科の教育・研修システムについてご講演がありました。山本教授によると全国の大学医学部や医科大学で形成外科の講義が行われているのはまだ半数に満たないそうです。
つまり医師免許を取得した先生の半分以上は形成外科を学んでいません。北大形成外科ではキズの縫い方や治し方など初歩的なことから高度の専門的治療までを8時間の系統講義を行いさらに臨床実習を行っています。
車の運転と同じで講義を聴いたからすぐに上手に縫えるというわけではありませんが、学生時代に『キズを治すプロ』から講義を受け、卒業後にしっかりした研修施設で上手な先輩から指導を受けるのが医師として大切なことです。
私は札幌医科大学を卒業してから北大形成外科で修行を積みました。現在私が美容形成外科医として手術ができるのは北大時代に教えていただいた恩師のおかげです。
新冨会長が『最近の若い先生の中には、当直がないから、お金が儲かるからという理由で形成外科の修行もせずに美容外科医を選ぶ人がいる』と苦言を呈されていましたが、キズをキレイに治すには形成外科の手技が必要になります。日本のすべての医科系大学で形成外科の授業が行われるようになって欲しいと思います。