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社会福祉法人

 大阪の社会福祉法人「枚方療育園」前理事長から厚生労働省役人が高級車やお金を受け取った問題の続きです。
 社会福祉法人って、いったい何なんでしょうか?
 社会福祉法第22条よって定められた、『社会福祉事業を行うことを目的として、この法律の定めるところにより設立された法人』というのが法律の条文です。
 厚生労働省の役人に、キャデラックやセルシオを無償で提供するための法人ではありません。
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 そもそも、社会福祉法人は誰にでも簡単に設立できる法人ではありません。法人の設立には、許認可が必要です。社会福祉法人は‘もうけてはいけない’ことになっています。
 病院にも、社会福祉法人が経営しているところがあります。
 以前の天使病院は社会福祉法人聖母会が経営していましたが経営が困難になりました。
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 北海道で大きなものは、社会福祉法人北海道社会事業協会が経営する、いわゆる協会病院があります。
 協会病院は小樽、函館、余市、岩内、富良野、帯広、洞爺にあります。
 他には社会福祉法人函館厚生院が経営する函館中央病院、函館五稜郭病院。社会福祉法人札幌慈啓会が経営する慈啓会病院。社会福祉法人恩賜財団済生会が経営する北海道済生会小樽病院など有名な病院がたくさんあります。
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 近年、社会福祉事業のうち医療系は、厚労省の医療費削減政策を受けて経営が困難になってきています。
 天使病院だけではなく、社会福祉法人函館共愛会が経営していた、函館共愛会病院は経営が悪化し、平成3年に再建合理化が提案されました。
 社会福祉事業といえども、赤字では倒産してしまいます。経営者はいかに行政の大物と仲良くして、許認可をスムーズにしてもらい、補助金を引き出すかに苦心します。
 2002年度から2004年度にかけて、国から約10億4000万円の補助金が疑惑の社会福祉法人に出されています。
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 社会福祉法人は税制面でも優遇を受けています。
 それでも、まっとうに病院経営をしていると苦しいのが今の医療行政です。
 国民が憲法で保証された‘健康で文化的な生活’を営むために使われるべきなのが補助金です。
 私は補助金がキャデラックやセルシオに化けたような気がしてなりません。

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