医学講座
わきが手術法
昨日の院長日記、
わきが手術の術後臭に、
健康保険のワキガ手術法について書きました。
厚生労働省の規定によって決まっています。
K008腋臭症手術
①皮弁法_5,730点
②皮膚有毛部切除術_3,000点
③その他のもの_1,660点
の①~③の方法があります。
■ ■
私が形成外科医になった、
30年前には、
腋臭症手術に皮弁法はありませんでした。
単に腋臭症手術と…
規定がありました。
昔、形成外科が無い時代にしていた…
ワキガ手術は、
皮膚有毛部切除術でした。
■ ■
よく保険ですると…
大きな傷が残ります…
…と説明していた方法です。
今でもこの方法が残っています。
実際に手術をする先生がいるかどうか…?
私にはわかりませんが…
この手術法で手術を受けた方を…
治療することがあります。
■ ■
残念なことですが、
その名前の通り…
脇の毛が生えている部分、
皮膚有毛部を
切除する方法なので、
わきの下に、
長さが6~10㎝も傷が残ります。
■ ■
厚生労働省のお役人が、
自分で手術を受ける時に…
この方法を選ぶかどうか知りませんが…
時代遅れの手術法です。
少なくとも…
形成外科医や美容外科医は選びません。
自分の身内にはしません。
■ ■
皮弁法という名前は、
1990年代に
日本形成外科学会の、
社会保険委員会の委員長をしていらした、
東京厚生年金病院形成外科の、
中村純次先生が付けられたと…
私は想像しています。
中村先生のおかげで、
形成外科の保険診療は大きく進歩しました。
“わきが手術法”へのコメント
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医院や美容室でしか週刊誌は読みませんが、 そこに広告がでている 美容外科は 保険が効かないところばかりで、なんか本間先生の所は 保険の効く手術はほんとに安くて 安心 安全にできるなあといつも思います。