医療問題
喫煙者率
平成19年10月18日、北海道新聞朝刊の記事です。
全国の喫煙者率 道内男性急落、3位に 女性ではダントツ
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日本たばこ産業(JT)は10月17日、今年の全国の喫煙者率調査を発表した。全国9地域のうち北海道は、男性の喫煙者率が前年比8.5ポイント減の42.4%で昨年の首位から3位になった。女性は同3.1ポイント減の19.4%で首位だった。
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北海道の男性が3位になるのは1983年以来24年ぶりで、喫煙者率は10年で21.5ポイント低下。女性は30年以上、北海道の首位が続いている。道内女性の喫煙者率の高さについて、JTは「他地域よりも多いといわれる社会進出と関係あるのでは」という。
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全国の喫煙者率は、男性が同1.1ポイント減の40.2%、女性が同0.3ポイント増の12.7%。男女平均は26.0%で12年連続して低下した。
調査は5月に実施し、約19,200人から回答を得た。
(以上、北海道新聞より引用)
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海外では、タバコとキズの治りに関する研究が多数報告されています。下の論文は1996年の米国形成外科学会雑誌に掲載された論文です。
ネズミにタバコを吸わせて、皮弁の生着(キズの治り)を調べた研究です。
The Effect of Cigarette Smoking on the Survival of Free Vascularized and Pedicled Epigastric Flaps in the Rat.
Plastic and Reconstructive Surgery: Volume 97(1) January 1996 pp86-96
結論は、タバコを吸うと皮弁の生着が悪くなる。つまりキズの治りが悪いということです。
In conclusion, this study proves that smoking of cigarettes is detrimental to the survival of free vascularized flaps.
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北海道の女性喫煙者率が日本一なのは、他地域と比較して社会進出が多く、自立した女性が多いことと関係があるようです。
美容の立場から言うと、残念なことにタバコは百害あって一利なしです。
タバコは血管収縮作用があるので、皮膚血流が悪くなります。どんなにお手入れをしても皮膚の血流が悪くなると新陳代謝も落ちます。
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タバコは発癌物質の集まりですから、煙が通る、口腔(コウクウ)、咽頭(イントウ)にガンができます。
咽頭癌(イントウガン)と聞いても、ピンとこないと思います。
簡単に言うとノドの奥にガンができます。声帯という声を出す部位にガンができると声が出なくなります。
キレイな可愛い声が、魔女のようなシワガレ声になります。最悪の時は手術で声帯をとってしまいます。
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ノドの奥にガンができると食事もできなくなります。
食べるという、人間にとって最大の楽しみである食事ができなくなるのは、とても辛いことです。
ガンになってはじめてその辛さがわかります。タバコでノドがイガイガする人は、そこにガンができたらどうなるか考えてみてください。
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ちょっとしたイタズラ心ではじめたタバコは、依存性があるため、やめるのが大変です。
これからの世の中は、タバコを吸う人はますます肩身が狭くなります。
今日からでも遅くはありません。キレイになりたい人はタバコを吸わないでください。