医学講座
マイクロサージャリーの練習2014
平成26年2月8日(土)、北海道大学医学部学友会館フラテ ホールで、
第87回北海道・東北形成外科学会、
北海道地方会が開催されました。
半日の学会ですが参加してきました。
私など…
地方会ではじじいの参加者になっています。
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若い先生の発表が多いのが地方会です。
学会デビューは…
まず地方会からです。
私も卒後2年目頃にデビューしました。
最初は緊張したものでした。
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発表で印象に残ったのが、
22.当教室におけるマイクロサージャリーのトレーニングの一試案。
北海道大学医学部形成外科、
古川洋志先生のご発表でした。
古川先生は北海道大学形成外科准教授。
優秀な先生です。
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私たちの頃から、
マイクロサージャリーの練習は大変でした。
まず…
手術用顕微鏡がありません。
一台1,000万円から2,000万円もする高価な顕微鏡です。
手術室にはありますが、
勝手に使うことはできません。
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私は日本マイクロサージャリー学会学術講習会で、
山口大学整形外科の先生に教えていただきました。
直接私に教えてくださったのは、
オーストラリアから招待講演でいらした先生のアシスタントの…
若い女性の研究者の方でした。
switch your hands
…と言われたのを覚えています。
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当時はラットを使って練習をしました。
実験動物
…という2009年1月9日の院長日記に書いてあります。
ラットに噛まれたりもしましたが…
実際に血が出る血管で手術の練習をするのが…
とても役に立ちました。
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ところが…
古川先生のご発表によると…
最近は手術の練習に実験動物を使うのが…
難しくなってきているというのです。
時代の流れとはいえ困りました。
そこで北大の先生が練習に使っているのが、
北海道産、知床地鶏の手羽先でした。
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鳥の手羽先には、
そこそこの太さの血管があり、
その血管を使って練習をするのだそうです。
もちろん血は出ません。
それでも…
実際の血管を使って縫う練習をすると上達するそうです。
練習後に手羽先をどうするか?
…までは聞きませんでしたが
いつの時代でも練習は大変です。
“マイクロサージャリーの練習2014”へのコメント
コメントをどうぞ
血管を縫合するのですから失敗は許されないので練習は血がにじむほどしないと上達はしないのですね。なぜ動物は使われなくなったのでしょうか?
愚息も先週は解剖学でしたが、人間の他に猿もあったそうです。献体してくださっ方に頭が下がります。けんたいの字が間違っていましたら直してください。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございました。動物愛護に関する方針からだそうです。献体はありがたいことです。字は合っています。
ラットに噛まれることがあるとは思いませんでした
私は愛息から危険物を取り上げようとして何度か噛まれています
手羽先、驚きましたー
本当に最後はどうするんでしょうね