医学講座

メラノーマと言われたら2017

 昨日の院長日記、
 ほくろとメラノーマの鑑別に、
 さくらんぼさんから、
 コメントをいただきました
 もしメラノーマと言われたら
 助かるのか?
 助かった人がいるのか?
 どんな治療なのか?

 詳しく知りたいです。

      ■         ■
 はい、
 ご質問をいただきありがとうございます。
 メラノーマと言われても、
 適切な治療を受けると助かります
 初期のメラノーマでしたら、
 適切な外科手術で切除すると、
 ほぼ100%助かります。
 経験を積んだ信頼できる先生を選ぶことが大切です。
      ■         ■
 治療の第一選択は手術です。
 ただ黒いところを切って取ればいいというのではありません。
 切除範囲を決める、
 リンパ節転移の有無を見極める、
 切除した後を適切に修復する、
 信頼できる病理医がいる

 たくさんの条件があります。
      ■         ■
 通院で、
 ぱっと取れるような手術ではありません
 手術中に、
 迅速病理検査ができるような、
 大きな病院をおすすめします。
 メラノーマを数多く診ていて、
 悪性腫瘍の治療に精通している、
 内科医と連携を取れる病院をおすすめします。
      ■         ■
 切除不能なメラノーマについては、
 免疫チェックポイント阻害薬(免疫療法)
 ②分子標的治療薬

 ①と②がとても進歩しました。
 メラノーマ患者会Over the RAINBOWの方は、
 厚生労働省に働きかけて、
 新しい治療を保険適応にしてもらう運動をしています。
 決してあきらめないことです
 メラノーマになっても助かる時代です。

“メラノーマと言われたら2017”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    メラノーマと言われたら札幌市立病院に紹介状を書いてもらい 吉田先生に診てもらいたいです。 メラノーマは私のように紫外線にあたるような仕事をしてる人がなりやすいのですよね。たしか 十勝地方に多かったと書いてあったような。でも手術できなくても治療法があり安心しました。厚労省にお願いします。保険が効くようにぜひしてください。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。紫外線に長い間あたっているとメラノーマよりも日光角化症のような皮膚癌になることが多くJA帯広厚生病院の時代に手術をしていました。メラノーマの治療薬は患者会の署名活動もあって早くから保険適応になっています。2014年に登場したニボルマブ(商品名オプジーボ点滴静注)は京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)先生(現在は・京都大学客員教授、静岡県公立大学法人理事長)の功績で将来はノーベル賞候補と吉田哲憲先生から伺いました。日本もすごいですね。

  2. なっちゅん より:

    メラノーマで助かる時代になったのですね。

    友達は乳がんが転移して
    癌と向き合って10年になります。

    久しぶりに電話で6時間話しました。
    20年間メールだけの付き合いでしたので。

    沈黙の臓器、膵臓癌が発見送れなければ
    助かるのかもしれませんね。

    大きな病院に行くことが大切ですね。
    専門医がいらっしゃる……

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。どんな病気も同じですが、いい病院でいい先生に診ていただくことが大切です。お友だちは10年。お話しができてよかったですね。

  3. すみれ より:

    数十年前までは、赤痢も肺病も不治の病とされましたが、医学の進歩で今は怖くなくなりました。メノラーマも研究が進むでしょう。本間さんが詳しく説明して下さるので安心です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。われわれの医者仲間でも癌で亡くなる先生がいます。自分が専門とする癌で亡くなる先生もいました。メラノーマ治療は大きく変わりました。すみれさんの病気も研究が進んでよくなることを祈っています。

  4. くくるん より:

    メラノーマも早期発見が大切なのですね。ただ、早期発見してくれて治療が任せられるような先生が限られているように思います。
    難しいことでも、あきらめないでやってみることが大切ですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。その通りです。診断能力があり、手術の腕もよくて人柄もいい先生で設備も整った病院です。自分の命のためです。

  5. すがわら より:

    本間先生、始めまして。
    私は大夕張が好きでシューパロダムに沈む前によく訪ねていました。
    その時先生のブログを見て印象に残っていました。
    先日、母の足にまさに検索画像で見かけたほくろがあって、帯広厚生病院の皮膚科で見てもらいました。
    医師には「かなりの確率で可能性がある」と言われました。
    そこで病名で検索してみたら、先生のブログを見つけ、また別のことで大夕張を検索していたら先生のブログを見つけ、「あの時の」と思った次第です。
    そして札幌病院に問い合わせましたところ、吉田先生は新患は診てもらえないようなのです。
    本間先生のところで一度診察を受けて紹介状を書いていただければ吉田先生に診てもらえるでしょうか?
    母も73になるのに私自身が何一つ親孝行もしてあげられなかったので、なんとか助けて孝行してあげたく一縷の望みをもってコメントしております。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    市立札幌病院を受診するには診療情報提供書を持参することをおすすめします。お母様とご一緒に当院にいらしていただけるのでしたら当院で診療情報提供書を作成することは可能です。地元が帯広でしたら診察を受けたJA帯広厚生病院皮膚科や高木皮膚科診療所をおすすめします。どこの医療機関からでも診療情報提供書は作成していただけます。

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