昔の記憶
手術場の看護婦さん
私が医師になったのが、
昭和55年（1980年）です。
当時は、中央手術室のことを、
手術場（しゅじゅつば）と呼んでいました。
術場（じゅつば）とも呼びました。
おそらく、今でもそう呼んでいると思います。
‘術場の忘年会’なんて呼び方をします。
■ ■
麻酔科の先生や
手術場の看護婦さんは、
毎日、たくさんの手術を見ます。
病院職員の中で、
病院長よりも手術のことを知っているのが、
麻酔科医と中央手術部の看護師です。
誰が上手で、誰が下手か？
この手術なら、○○先生が上手！
なんてことを…
一番よく知っています。
■ ■
一般病棟の看護師さんと違い、
仕事の相手は看護師⇔外科医です。
私が医師になりたての頃は、
医師免許を取得したのに、
消毒一つ満足にできず、
毎日、まいにち先輩から叱られていました。
■ ■
当時の手術室ナースは、
グリーンのキャップに、
グリーンのマスクでした。
目しか見えませんでしたが、
とても精悍に見えました。
あんなに器械の種類があるのに、
どうやって覚えるのだろう？
と感心するほど、てきぱきしていました。
■ ■
外科医は育てるのに時間がかかります。
私は、あまり要領の良い方ではなかったので、
手術が上達するまで時間がかかりました。
よく,
時間がかかるとか、
遅いとか叱られました。
研修医時代には、
何人もの術場の看護婦さんに、
いろいろ教えていただきました。
■ ■
そんな私でも中堅となって、
医長とか部長とかの職位になりました。
嬉しかったのは、
術場の看護婦さんから、
本人の手術を頼まれた時でした。
ちょっとした縫合でも、
形成外科の先生に縫ってもらうと違うから…
と頼まれた時でした。
■ ■
自分の仕事が評価されていると感じると、
人間は働く意欲が出ます。
毎日たくさんの手術を見ている、
手術室のスタッフから評価されるのは、
病院長に褒められるより嬉しいことがあります。
（私は院長から褒められたことはありませんが…）
■ ■
今でも、たまに…
昔、お世話になった手術室のスタッフが
札幌美容形成外科へいらしてくださいます。
すると…
とても嬉しくなります。
真面目に、
キレイに、
手術していたのを、
評価していただいた気分です。
私のおばも手術場の看護師さんでした。 小学校２年になる春休み 扁桃腺を執る事になり子供ながらに不安でしたが おばが 「泣かないで手術したら売店からチョコをすきなだけ 買ってあげるからね」 と言われ 泣かないで いっぱいチョコを買ってもらいました。今はどうかわかりませんが 。頭からすっぽり口の部分が開いている布を被せられましたが、それが大人用だったのか 穴が大きくて メスやハサミが見えました。チョコはしばらく何も 飲み込む事ができず 食べれませんでした。
全身麻酔ではもちろん覚えてませんが、 局麻は以外と覚えています。まき爪の手術で 爪をはぐ手術の時は先生に以前質問しましたが。。「さくらんぼさん この曲いいですよね」とか 看護師さんに言われたのですが 痛くて 覚えていません。♪あんこぉぉ〜 椿はぁぁ〜♪ という演歌があっていたような。。(本間先生からお聞きしたら 手術でＢＧＭに演歌を希望された方はいないとの事でした)
でも看護師さんは目しか見えませんでした。病棟の看護師さんから手術場の看護師さんにバトンタッチしますが手術場に入り長い廊下を 運ばれて行き手術室に入ると何だか 違う世界にきたみたいで少し不安になります。全麻では看護師さんがいた事すらわかりませんが 爪の時は 先生にも 看護師さんにもご迷惑をかけました。あまり痛くて 痛い 痛いを大声で叫び続けて全身汗びっしょりになりました。(痛み止めを常用していたのできかなかったのでしょうか) そんな中で ふと思った事は 汗のにおいが臭い。。でした。あとどんな手術でも術後は 足や脇の下の毛などそれませんから(剛毛の私はかなり気になりました) できるなら わきが手術や永久 脱毛しとけば よかったなあ と 手術するたびに思うので しておいた方が 気にならなくていいと思いました。という事で手術場の看護師さんは 目しか見た事ないのですが みなさん てきぱきしてました。
麻酔科の事も書かれていましたので 私が 背中の手術をする三日くらい前？に麻酔科の先生から説明と一緒に 丸や△が混じった絵を何個か 見せられ その中から3個？選びました。 手術室に運ばれ 全麻をかけられる直前に それらの絵を見せられ あなたが 三日前 選んだのはどれでしたか？と聞かれました。う〜ん 私は負けず嫌いなので１００点を取らないと気がすまない性格なので あの時 選んだ絵は合っていたのか またそのテストは 何のために したのか 知りたいです。 動揺？ですかね。。
手術場の看護婦さんは私があまり痛い痛い言うんで 気を紛らしてくださろうと 子供さんは 何人ですかとか？ 必死で私の痛いから 気をそらそうとしてくださりありがとうございました。 大変お忙しい中 私たち患者のために 素敵なクリスマスの演出や 看護師さんや医師の方々のミニコンサート ちょっと音が外れたりしてましたが 張り詰めた入院生活にほんの少し笑顔になれ心が暖まり 大学病院のスタッフの方々には感謝しています。