医学講座

市立札幌病院_2028年度まで6年連続赤字

 今日は2025年12月2日(火)です。
 北海道新聞のトップ記事です。
 市立札幌病院2028年度まで6年連続赤字 中期経営計画が判明 救急強化や紹介患者増で病床稼働9割目指す
 ■2029年度に黒字7400万円
 病院事業(市立札幌病院)会計の24年度決算では、人件費や物価の上昇などで経常損失が前年度比6億1900万円増の20億5300万円となり、2年連続の赤字となった。素案では、24年度は77.3%だった病床稼働率を26年度に84%、2028年度に87%、2030年度に90.1%に引き上げ、経常損失を2026年度に6億9800万円、2028年度に1億8200万円に圧縮。29年度には経常利益を7400万円計上し、30年度には黒字を3億9200万円に拡大するとした。
 計画期間中は資金不足が続くため、一般会計からの一時借り入れを想定。市は開会中の定例市議会に提出した補正予算案に貸付金30億円を盛り込んだ。
 黒字化に向けた取り組みとして救急医療の強化を挙げた。高齢化に伴い市内の救急搬送件数が40年までに12.5%増えるとの推計を踏まえた。地域の中核病院として病院や診療所からの紹介患者の受け入れを増やす方針も示した。市立札幌病院は小児科など一部を除き紹介制となっている。
 具体的な2030年度の数値目標は救急搬送が6千件(2024年度3872件)、紹介患者数が1万6600人(同1万4144人)、手術件数が7240件(同6373件)など。2024年度に92.5%だった経常収支比率も、2029年度には健全経営の水準とされる100%を上回ると想定している。
 コロナ禍では国の補助金で経常収支が一時的に改善していた。2023年度から赤字に転じたのは、コロナ禍を経て受診控えの傾向が続き、高齢者向けの在宅医療が拡大していることも一因とみられる。累積赤字に当たる2024年度末の未処理欠損金は70億7500万円となっている。(綱島康之)

(以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 う~ん、大変なことです。
 2024年度_未処理欠損金は70億7500万
 病床稼働率77.3%
 2019年は81.9%でした。
 私が医師としての青春時代だった35年前も、
 市立札幌病院は赤字でした。
 病床稼働率を上げるのは大変でした。
 広報さっぽろに、
 市立札幌病院の形成外来を載せていただきました。
 がんばっていただきたいです。

“市立札幌病院_2028年度まで6年連続赤字”へのコメント

  1. えりー より:

    市立札幌病院は地域の方々
    はじめ、札幌市民、北海道民に 
    とって大事な病院だと思います。
    子供の頃から何度もお世話に
    なりました。
    後世に続いていくためにも
    国にも考えてもらい、
    頑張っていただきたいです。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。市立札幌病院は2018年の北海道胆振東部地震で北海道がブラックアウトになった時、札幌市内で唯一通常診療ができた病院です。透析患者さんの受け入れもしました。非常用電源があります。コロナ禍の時には日本で一番最初にコロナ患者さんを入院させ治療しました。他の病院にはできない治療をしています。不採算部門もあるので、ある程度の【赤字】は仕方がないと思います。がんばっていただきたいです。

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