医学講座
惜別2025
今日は2025年12月28日(日)です。
札幌の最低気温は-6℃でした。
朝は寒かったです。
今年もあと4日です。
2025年を振り返ると、
残念なこともたくさんありました。
■ ■
年賀状を出す枚数が減りました。
喪中はがきは増えている気がします。
私より若いご主人様がご逝去された、
うちの奥さんより若い奥様がご逝去された、
次は自分の番かなぁ~?と思ってしまいます。
形成外科の先輩もご逝去されました。
■ ■
お悔みの日記2025
2025年8月19日【訃報】青柳俊先生_82歳。
2025年7月25日 塩谷信幸先生ご逝去_94歳。
2025年6月24日 秋野豊明先生ご逝去_89歳。
2025年6月4日 長嶋茂雄さんご逝去_89歳。
2025年1月29日 森永卓郎先生ご逝去_67歳。
とても残念です。
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私の院長日記に書かなかった惜別です。
日本形成外科学会誌に掲載された、
東京女子医科大学形成外科_櫻井裕之先生の
平山峻ひらやまたけし先生の追悼文をご紹介します。
平山先生は東京女子医大形成外科の初代教授です。
たくさんの優秀な形成外科医を育てられました。
平山 峻先生への追悼の言葉
一般社団法人日本形成外科学会名誉会員・東京女子医科大学形成外科初代教授の平山峻先生は2025年(令和7年)6月8日,99年間の生涯を終え天に召されました。謹んで哀悼の意を表します。
平山峻先生は,時代が大正から昭和に移行する 1926年に埼玉県飯能市にお生まれになり,戦後混乱期の1949年に日本医科大学をご卒業後,同大学附属病院でのインターンを経て1950年三井厚生病院(現三井記念病院)で外科医としての人生をスタートされました。進取の気性に富む平山先生は,日本での外科医としての将来に閉塞感を覚え,1955年に単身渡米し,外科インターンからの再出発を Overlook Hospital(New Jersy)で開始しました。
しかし外科レジデント期間中のある日,予定手術が中止になり他の手術室を覗いた際に偶々目にした唇裂手術に魅了されてしまいます。そして,1958年より Downstate Medical School Hospital(N.Y.)で Leonard Rubin 先生のもとで形成外科医を志すことになり,1961年に米国形成外科専門医資格を取得されました。その頃国内でも,欧米諸国において急速に発展しつつあるPlastic Surgeryに対し,整形外科,皮膚科,耳鼻咽喉科,眼科などの一部の医師が関心を寄せるようになりました。平山先生の留学時期は,そのような各科の先人たちの間で新しい診療分野設立の機運が高まり,形成外科の名のもとで第1回の学術集会(1958年,三木威勇治会長,東京大学整形外科)が開催された時期と重なります。帰国後は東京警察病院,杏林大学を経て,1975年5月に東京女子医科大学に初代教授として形成外科を開設されました。日本の形成外科黎明期に米国第一線の施設で形成外科修練を積まれた平山先生の果たされた役割は非常に大きなものでした。
平山先生が帰国された頃のわが国は,高度経済成長を遂げたものの,家庭環境・労働環境・社会インフラにおける安全性は確立されておらず,多くの重症熱傷患者が発生していました。平山先生は,形成外科の一分野として熱傷治療の重要性に着目し,形成外科単科で運営する熱傷ユニットを開設しました。さらに,都内で度々発生する火災による重症熱傷患者集団発生事案から,東京都の委託を受け東京都熱傷救急連絡協議会を設立するなど,わが国の熱傷治療の発展に大きな足跡を残されました。また,平山先生の進取の気性は,そのまま東京女子医科大学形成外科に吹き込まれ,マイクロサージャリー,レーザー治療,皮膚培養,再生医療など,その時々の最先端技術をいち早く形成外科診療に取り入れ,われわれ教室員に活躍の場を与えてくださいました。また,豊富な国際経験と海外の友人を通じて,多くの国際学会に参加また主催するなど,教室員が世界に目を向ける機会を与えてくださいました。
平山先生は,仕事においては厳しくアグレッシブな反面,日常生活においては話好きの愛妻家であり,また敬虔なクリスチャンでもありました。毎年アメリカンクラブでのクリスマスパーティーに教室員全員を家族同伴でご招待いただき,楽しいひとときを過ごさせていただきました。また,ご自宅や別荘に新入医局員を招き,手料理を振る舞うなど優しい一面にも接してまいりましたが,そのようなときも常に奥様が寄り添われ楽しい話題に加わっておられたことを思い出します。また最近では,第68回日本形成外科学会総会・学術集会に関して,当教室が3度目の主催校となったことをご報告に行ったときも,奥様とともに非常に喜んでいただきました。形成外科医は,進取の気性をもって新技術の導入を図り,新たな診療分野にもチャレンジしてゆくべきであること,そのために若い頃から世界に目を向け国際交流を積極的に図るべきであることは,平山先生の教えとして今でもわれわれの心に深く息づいており,それが主催学会のメイン・コンセプトとして企画に反映されたと感じております。
昭和,平成,令和の3時代を駆け抜けられた平山峻先生の偉大な功績に改めて敬意を表するとともに,心よりご冥福をお祈り申し上げます。
2025年10月8日
東京女子医科大学形成外科学教室 教授・基幹分野長 櫻井裕之


偉大な先生でした。
櫻井裕之先生の追悼文は心がこもっていて、
とてもよかったです。
心からご冥福をお祈りいたします。
“惜別2025”へのコメント
コメントをどうぞ





今日も冬靴にスパイスを装着
して歩いていました。
喪中ハガキで親しい方や
お世話になった方の訃報を
知ると何とも言えない気持ちに
なります。
平山峻先生をたくさんの方が
尊敬されていらして、
先生の教えや意志を繋いで
いかれる方も多くいるのだと
思いました。
心からご冥福をお祈りいたします。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。平山峻先生は学会でよく札幌にもいらしてくださいました。温厚で優しい先生でした。敬虔なクリスチャンだったことは知りませんでしたが、言われてみると納得できます。聖路加国際病院に形成外科をつくられたのも平山先生のご功績のひとつだと聞いたことがありました。心からご冥福をお祈りいたします。
今日からやっと暇になり
やっと大掃除に入りました。
31日まで頑張ります。
今年はパートナーが
他界したのが大きかったです。
皆さんのご冥福をお祈りします。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。パートナーの方のご逝去、心からご冥福をお祈りいたします。31日までの大掃除がんばってください。私は年末は忙しく、大掃除の時間がありません。不用品の整理だけでもしておかないと、、、と思っています。