医学講座
さくらんぼさんの手術日
今日、平成24年2月3日(金)は、
山形のさくらんぼさんの手術日です。
私がこの院長日記を書いているのは朝です。
UPするのは夜です。
おそらくもう手術ははじまっていて…
UPされる頃には終わっていると思います。
■ ■
手術中は…
患者さんは麻酔で眠っているので、
点滴から麻酔薬が入ると眠ってしまいます。
気がついた時には…
手術は終わっています。
眠ってからどうなるかを解説します。
■ ■
まず手術中の体位を決めます。
私の想像ですが…
腹臥位(ふくがい→うつぶせ)の手術です。
麻酔科の先生が頭を持って、
術者と助手…
看護師が左右2人ずつ程度…
脚の方にもう一人くらいで…
仰向けからうつ伏せにします。
■ ■
うつ伏せになって…
顔や胸、
足などが圧迫されないように…
クッションのような素材を…
骨が出ている部分の下に入れます。
皮膚を保護するために…
粘着力がある材料を貼ることもあります。
■ ■
点滴や心電図の線を確認して、
長時間の手術でも支障がないようにします。
麻酔科の先生は、
手からもう一本点滴をしたり…
Aライン(えーらいん)と言って…
血圧のモニターや採血をするために
動脈に細い管を入れる処置などをします。
■ ■
準備が整って…
体位を確認した後で…
術者は手洗い(てあらい)と呼ばれる…
手から肘上までの消毒に行きます。
長時間の手術ですと…
その前にもう一度トイレに行くこともあります。
■ ■
どんなに長い手術でも…
術者は手術中にはトイレに行きません。
私も若い頃は…
12時間もかかる手術をしていました。
今はもうできません。
術者と助手は…
お昼ごはんも食べません。
■ ■
看護師さんは…
お昼に交代でご飯を食べます。
麻酔科の先生も…
交代要員がいれば…
お昼ご飯を食べます。
北海道では、
飯交代(めしこうたい)と呼んでいました。
■ ■
術者の先生は…
お昼も食べられなくてかわいそうと同情されることもあります。
…でも…
緊張して手術をしていると…
不思議とお腹は減りません。
慣れない頃は…
お腹が減りましたが…
今ではお腹も減らなくなりました。
■ ■
今日の手術は夕方までかかるそうです。
先生も看護師さんも…
さくらんぼさんのために…
一生懸命手術をしてくださっています。
札幌から手術の成功をお祈りしています。
さくらんぼさんに…
☆がんばっていただきたいです☆
“さくらんぼさんの手術日”へのコメント
コメントをどうぞ
もう手術は終わっている時間ですね。
まだ麻酔が効いていて眠さが残っているころでしょうか?
痛みは出ていないか?
おんなじ体位で寝ていて寝返りをしたいと思っていないだろうか?
などとちゃんと病院で看護師さんがしているだろうことを、考えておりました。
今日は節分です。
節目の今日手術を終え、悪いところがよくなって体が楽になっていく一年を願うばかりです。
私なんかが心配しても思いは届かないと思いますが、元気になられる日を心より願っています。
みなさんありがとうございました。術前説明があり腹ばいで山、形が何個があるベッドに寝たようです。今までした女性で一番筋肉も骨もしっかりしていて 柔道家並だそうで手術はやりやすかったそうです。まだ寝たままで尿管もぬけませんし酸素マスクから酸素管になり、ご飯も串刺しのおかずとおにぎりがでますが、さっぱりしたものしか受け付けません。 ありがとうございました。