医学講座
第39回日本美容外科学会(京都)③
学会は勉強の場です。
旧知の先生と情報交換の場でもあります。
医学は日々進歩するので、
たとえ美容形成外科医でも、
勉強を続けないとダメだと思います。
京都の第39回日本美容外科学会でも勉強しました。
■ ■
学会初日の続きです。
特別講演
黒色を呈する皮膚病変の鑑別
-ダーモスコピーの補助的診断への重要性-
中川秀己
(東京慈恵会医科大学皮膚科学教室)
■ ■
美容外科学会なのに、
どうして皮膚科の先生が講演?
しかも、
黒色を呈する皮膚病変
肌の若返りの勉強じゃなくて、
皮膚腫瘍の勉強なの?
…なんて思わないでください。
■ ■
女性がとても気にする、
お肌のしみ
ちゃんと勉強した先生にかからないと、
大変なことになります。
はっきり言って、
学生時代に皮膚科をまじめに勉強しない人がいます。
そんな人がお金もうけをしたくて、
なんちゃって先生になると悲劇が起こります。
■ ■
中川先生のところには、
悪性黒色腫をしみと誤診された患者さんが来院されます。
ちゃんと診断する機器(ダーモスコピー)や
診断する目、
診断する能力、
…がない医師が、
レーザー屋さんがすすめるままに、
もうかる機器を買うことがあります。
■ ■
レーザー機器でやけどはよくあります。
あとが残ることはありますが、
命を落とすことはありません。
中川先生のご講演で、
悪性黒色腫をしみと誤診して、
亡くなられた30代の方がいると聞きました。
訴訟になったら100%医療者側が敗訴です。
■ ■
東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
中川秀己教授と、
第39回日本美容外科学会長の出口正巳先生は、
鹿児島ラサール高校で同級生だったそうです。
出口先生の人脈で、
とても素晴らしいご講演をを聞くことができました。
昔はなかった黒や茶色のしみが、
顔や身体にできたら、
保険診療でダーモスコピーを受けてください。
【無料相談】の、
なんちゃってはダメです。
“第39回日本美容外科学会(京都)③”へのコメント
コメントをどうぞ
学会お疲れ様です。
整形外科ですが近所に専門医の先生がいらっしゃる事がわかりました。
その先生も学会に行かれています。
父の首が痛いとの訴えに
枕を低くしてとのアドバイスを頂き
首の痛みが軽くなったようです。
簡単な事だったのかもしれませんし
自分は低い枕で寝ているのに
父には気づきませんでした。
感謝してます。
やはり学会に出席してる先生は違うと思います。
私は最近ホクロやシミが出来て
年齢のせいかと思っていましたが
機械のあるところで検査してきます。
ただこの市にはないので遠くまで行かないといけません。
父の体調が悪く
又救急搬送され、毎日点滴してもらってます。
なかなか自分自身が動けずにいます。
早く行かなければ〜
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。専門医を持っていて維持していくには学会に出席しなくてはなりません。いい先生が見つかってよかったですね。
無料相談のなんちゃってに行ったら、誤診の上に、ぼったくられてしまいますね。。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
お金だけならまだしも、命を落とすととんでもないことです。黒いできものはこわいです。黒くなくても悪性黒色腫のことがあります。
お疲れ様でした。 先生は美容外科医より形成外科医が好きなんですね。
形成外科は皮膚科、眼科などいろんな事がわからないとできないですね。後世に伝えて下さい。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。さくらんぼさんのおっしゃる通りです。私は形成外科が好きなんです。だから学会も楽しく参加して質問もしています。私のように形成外科が好きな先生とは話しが合いますね。
求道心がつよいんですね。一生懸命学ぶ本間さんは昔のままです。いろいろ、教えて下さい。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。すみれさんが覚えていらっしゃる昔の私は大学に合格するために必死で勉強していた頃です。今は形成外科という学問をむしろ楽しんで勉強しています。英語も同じです。昔の札幌西高校は英語が厳しくて大変でしたが、今はNHKの杉田敏先生のビジネス英語を楽しくお聴きしています。豊富な話題で毎回考えることが多いです。英語の発表も同時通訳なしで聞けます。楽しんで勉強すると長続きします。
学会ご苦労様です。私は札医大病院に月一回通ってます。年始めに手術しました。主治医は助教の先生で年に三、四回は外国で学会と本州でも数回いくらしいです。また、手術のために地方へ出張する忙しい先生です。入院期間中回診で会えたのは三日くらいでした。ほとんど後期研修医の診察でした。でも若い先生は朝は早く、夜は夜中まで、一生懸命頑張って働いてました。感謝します。研修医の先生に大学病院は大変ですね。と聞いたら若い先生は札医大の整形外科は伝統があり北大より技術があるとおっしゃってました。そういえば札幌オリンピックのテーマ曲を作詞した河邨文一郎初代教授、作家の渡辺淳一さんは整形外科出身ですね。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。大学病院は診療以外の教育と研究もあります。患者さんのところに行く時間はないことが多いです。出張から帰って来たら消灯時間を過ぎていることもあります。その分を卒後5~6年目頃までの研修医が早朝から深夜まで働いて勉強しています。初代の河邨文一郎かわむらぶんいちろう教授は詩人で札幌オリンピックの虹と雪のバラードを作詞されました。