二重・眼瞼下垂
眼瞼下垂症手術の糸2018
今日の札幌は晴れのいいお天気です。
久しぶりに眼瞼下垂症の話題です。
開業して14年です。
札幌美容形成外科で一番多い手術が、
眼瞼下垂症手術です。
残念なことですが、
私が手術をさせていただいても、
再発することがあります
■ ■
他院で手術をされた方も来院されます。
眼瞼下垂症手術で、
一番のポイントは、
挙筋腱膜の固定だと、
私は考えています。
この挙筋腱膜の固定に使う糸が、
先生によってかなり違います。
私は非吸収糸を使います。
■ ■
吸収糸を使う先生もいます。
固定する糸の本数も、
先生によって違います。
学会に出席して話しても、
さまざまな意見があります。
私の目には、
片目に3本ずつ非吸収糸が入っています。
何の問題もなく快適に生活しています。
大竹尚之先生に感謝しています。
■ ■
眼瞼下垂手術に使う糸
2010年12月22日に書いた院長日記です。
8年前の院長日記を読み返してみると、
吸収糸は使わない
…という私の主張です。
2018年11月の私の主張です。
私が手術をしても将来再手術になることがあります。
将来、再手術を受ける時に、
見つけやすい非吸収糸を使うのがいい
…という考えを残しておきます。
“眼瞼下垂症手術の糸2018”へのコメント
コメントをどうぞ
山形は1日曇りでした。今日は5人でふじりんごの反射シート剥がしをしました。
本間先生は大竹先生に吸収しない糸で手術してもらったのですね。再発したとき糸が吸収されてしまうと見えなく、見えなくなるのでどうやったら手術し直すのですか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。ふじの反射シート剥がしをFBで見せていただきました。せっかく作られたのに収量が少なくて残念です。私の目には吸収されない糸が3本ずつ入っています。吸収糸を使う先生は糸が異物になるので嫌いなようです。吸収糸を使った患者さんの再手術をしても糸は見つかりません。前に固定してあったと思われるところを見当をつけて再手術をします。
吸収糸と溶ける糸は違うものですか?
先生は以前に溶ける糸は
もう使われてないと書かれてましてよね?
本間先生の目は3点止めということでしょうか?
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。医学で使う吸収糸きゅうしゅうしという言葉を美容外科の宣伝ではとける糸と呼んでいます。溶ける糸にもいろいろな種類があります。私はもともと眼瞼下垂症手術にはとける糸は使っていません。口腔内を縫う時にまれに使っていた程度です。とけない糸(非吸収糸ひきゅうしゅうし)にもいろいろな種類があります。3点どめとか22点どめという言葉も美容外科の二重埋没法に使う宣伝用用語です。眼瞼下垂症手術で表現する時には使いません。
再手術の事もお考えになって
非吸収糸をお使いになるのは
慎重で信頼できるお医者さま
だと感じる患者さんが多いと
思いました。
反対に吸収糸は、どういう
ところに使ったら良いのか
気になりました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私も64歳なので10年後に再手術になった患者さんのことを考えています。眼瞼下垂症は再発することがあります。今は私が手術をした患者さんを私が再手術しています。10年後に再手術になっても手術をしてくださる先生がわかりやすいように考えています。吸収糸を使うのは口の中の粘膜などです。心臓血管外科では非吸収糸を使い消化器外科では吸収糸を使うことが多いようです。消化管は薄くて血流もよいので吸収糸を使うのかも?です。消化管に使う自動吻合器は吸収されない金属です。