医学講座
美容外科への思い2021
今日は2021年2月27日（土）です。
札幌は雪です。
第43回日本美容外科学会に参加して思うことです。
ある先生が会場で、
29,800円（税別）で二重になれる
…という広告を見て美容外科に行った患者さんが、
あなたの目はこの手術では二重になれないと言われて、
30万円近くする手術を受けてしまった。
それなのに不満足。
こんなクリニックがあるのが日本です。
■ ■
日本美容外科学会や日本形成外科学会の調査によると、
日本で行われる美容医療のうち、
メスを使わない手術が増えています。
世の中のニーズといえばニーズです。
その一方で、
高いお金を払ったのに不満足な結果で、
手術を繰り返す人もいます。
修正手術は難しく満足な結果が得られないこともあります。
■ ■
私が特に難しいと思うのが、
鼻の修正手術です。
最近は鼻中隔の手術もすることが多いので
（札幌美容形成外科では行っていません）
修正手術が困難を極めることもあります。
安いという理由で、
韓国まで行く人もいます。
■ ■
患者さん自身が、
どんな手術を受けたのか？
わかっていないこともあります。
鼻の修正を上手にできる先生は、
ほんとうに限られています。
美容外科の手術が減っているので、
適切に修正できる外科医の数は限られています。
せっかく手術を受けるのですから、
♡しあわせ♡になってほしいです。
66歳の形成外科医としての思いです。
“美容外科への思い2021”へのコメント
コメントをどうぞ
韓国で手術を受ける為
通訳を付ける方もいるようですが
自分の分かる言語で
受ける方が私は安心です。
修正手術は難しい。
少しわかる気がします。
Excelでも他人の作ったデータを
変更するのは骨が折れます。
癖のある作り方の人がいて
その人が退社したあと大変でした。
データでさえ大変なのですから
人の身体をおなおしするのは
高い技術が必要だと思います。
【札幌美容形成外科＠本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。修正手術ほど難しいものはありません。回数を重ねれば重ねるほど難しくなります。ベテランの先生でも手術中に思わず天井を見上げることがあるそうです。韓国で通訳をつけても、中国で通訳をつけても都合が悪いことは訳さないと思います。韓国でも修正手術に来る人が日本以上にたくさんいると聞いたことがあります。どこの国でも大変です。
息子が鼻中隔と言われて耳鼻科で手術をしてから、鼻は治らない、鼻が動いて困ってます。私はお陰様でだいぶ楽になりました。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。鼻中隔は耳鼻科の先生が手術をしてもうまくいかないことがあります。ご子息様はお気の毒でした。さくらんぼさん回復なさっていらしてよかったですね。
お医者さまにとっては成功でも
患者さんにとっては不満足。
高いから満足いくとは限らないですね。
深い知識と高度な技術をもっている
お医者さまと繋がりをお持ちになって
よくご相談の上で手術をお願いする
のが良いと思いました。
さくらんぼさんがさらにお元気に
なっていますようにと願っており
ます。お大事になさってください。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。美容外科や形成外科は患者さんが満足していなければ術者が何と言おうとダメです。なんちゃって医が手術することがあるのも美容外科の特徴です。美容医療の80％くらいが『切らない治療』だそうです。近い将来、手術ができる先生がいなくなるのでは？と危惧します。
学会お疲れ様でした。
埋没法は基本的に仮留めとの認識です（瞼の皮膚が薄くて幅狭ラインで埋没は多少は、持つと思います）
鼻については、土屋ア○ナさんとかアップノーズ→鼻中隔延長に修正されてるのかなっと感じます。下に下がっている方が綺麗です。アップノーズ→下向きは相当難しいはずです。山○優さんは、延長し過ぎたのを戻していると思います。どちらも技術がある先生がおやりになったと思いました。
さくらんぼさん、手術を受けられて具合いが悪いとあったので心配していましたが、だいぶ楽になったとコメントを見て良かったです。お大事になさってください。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。日本の特徴は美容外科なのに『切らない』施術が増えているということです。手術ができる外科医が限られてきている気がしてなりません。