医学講座

第66回日本形成外科学会【長崎】⑤

 今日は2023年4月30日(日)です。
 昨日、帰ってきました。
 札幌はやはり気温が低いです。
 私が長崎に行っている間に、
 チューリップが咲きました。
 道庁のチューリップは咲いていますが、
 大通公園のチューリップはもう少しかかりそうです。
      ■         ■
 今回の学会で聞きたかった、
 美容外科合併症は誰が診ていくのか?
 今年も最後の10分は聞けませんでしたが、
 全員のご発表を聞きました。
 美容医療に関する委員会企画15:30~17:10
 座長:関堂 充(筑波大学形成外科)
    小室裕造(帝京大学形成外科)
 形成外科と美容外科 美容外科合併症は誰が診ていくのか?
 美容医療合併症治療における2つの「保険」問題
 ~健康保険と医療損害賠償保険~
  青木 律(グリーンウッドスキンクリニック立川)
 美容外科合併症への対策について
  鎌倉達郎(聖心美容クリニック)
 美容医療合併症を形成外科医が診ざるを得ない現在、まずは診療体制の整備が必要である
  原岡剛一(神戸大学医学部附属病院美容外科)

      ■         ■
 神戸大学美容外科の原岡剛一先生は、
 アンケート調査の結果をお話ししてくださいました。
 今年の学会でもはっきりとした結論は出ませんでしが。
 一つ私から言えることは、
 美容外科で合併症や後遺障害が起きると、
 治すのは技術的にも大変なことが多く、
 保険外診療なので莫大なお金がかかることです。
      ■         ■
 生命の危険があるような場合は、
 健康保険を使うこともあるようですが、
 神戸大学美容外科はICUに入った場合でも、
 【全額自費】になります。
 莫大な金額を請求されることもあります。
 海外で手術を受けた患者さんも困ります。
 重篤な症状になっても、
 手術をした先生は海外です。
 日本で治療を受けるのは容易ではありません。
 美容外科手術を受ける人は、
 くれぐれも慎重に先生とクリニックを選んでください。
 これが私からお伝えできることです。

“第66回日本形成外科学会【長崎】⑤”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    お帰りなさいませ。

    美容外科で合併症や後遺障害が起きると、
    全額自費は知らない方も多いかと思います。

    今は気軽に整形する方が
    いらっしゃるように思いますが
    クリニック選びは慎重にして欲しいです。

    本間先生、お教え頂き
    ありがとうございました。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。美容外科手術で重篤な後遺障害が残ると思っている人はいないと思います。もし万一自分が救急車で運ばれたり、救命救急センターに搬送されることになったとしても全額自費は請求されるまでわかりません。たくさんの問題があると思います。安易に美容整形を受けるなと言っても伝わりません。困ったことです。

  2. えりー より:

    まだ上着がないと肌寒いですが、
    道庁のチューリップが咲いているのですね。

    本間先生がいつもおっしゃるように
    魅力的な内容の広告等で簡単に
    美容外科の手術をするのは、
    よく考えなければならないと思いました。

    合併症や後遺障害が起きた後のことを
    知らない方も多いと思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。TVでCMを流している美容外科なら安心と思ってしまいます。実は違法広告なんです。初期研修を終わったばかりで何もできないペーパードライバーのような医師に大型バスを運転させるようなものです。事故が起きて当たり前なんですが、厚生労働省は取り締まりをしません。高額の治療費を全額自費で払うなんて無理です。

  3. さくらんぼ より:

    美容外科手術を受ける人は、合併症の説明を受けたとしても自分にはないだろう、そう思うと思います。
    今日の内容だけでは怖くてできないです。
    莫大な金額も想像してないと思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。医療関係者でも美容外科で重篤な感染症が起きて、ICUに入ったら全額自費になるとは知らないと思います。厚生労働省は美容外科手術後の治療は全額自費を指導しているようです。ICUに入って1千万円を超える治療費があるようです。

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