医学講座
病院の赤字2025
今日は2025年11月27日(木)です。
昨日のYahoo!ニュースです。
国公立含む一般病院、2024年度は7.3%の赤字…物価高や人件費高騰が影響
厚生労働省は26日午前の中央社会保険医療協議会で、病院や診療所の経営状況を調べた医療経済実態調査を報告した。国公立を含む一般病院(精神科を除く)の2024年度の利益率は7.3%の赤字で、補助金を含む経常収益率も3.9%の赤字となった。調査結果は、2026年度の診療報酬改定に向けた基礎資料となる。
2024年度の一般病院の平均収支は2億6723万円の赤字で、前年度比で0.2ポイント改善したものの、依然として苦しい経営が続いている。一般病院のうち、公立病院は18.5%、国立病院は5.4%、民間病院は1%のそれぞれ赤字だった。
医療法人が運営する一般診療所の利益率は4.8%の黒字だったが、前年度比で3.5ポイント減となった。
同省は利益率の悪化について、「物価高や人件費の伸びが費用を押し上げている面が大きい」と分析している。
医療従事者の平均年収は、一般病院で病院長が約2587万円(前年度比2.1%減)、医師が約1484万円(同0.2%増)、歯科医師が約1291万円(同4.3%増)、看護職員が約540万円(同2.4%増)、看護補助職員が約344万円(同3.6%増)などだった。
診療報酬改定を巡っては、日本医師会などが診療所を含む医療機関の経営が厳しいとして、大幅な引き上げを求めている。同省が示した報酬改定の基本方針の骨子案では、物価高騰を踏まえた医療従事者の賃上げを重点課題としている。

(以上、Yahoo!ニュース、読売新聞より引用)
■ ■
診療所の経営も厳しいです。
上の写真にある厚生労働省を先日の第43回日本頭蓋顎顔面外科学会ではじめて見ました。
日比谷公園に面している立派な建物でした。
日比谷公園もはじめて見ました。
学会で東京にはよく行きますが、
霞が関には行ったことがありませんでした。
厚生労働省前の歩道で街路樹の剪定をしていました。
■ ■
私の感覚からは、
電気・ガスの値上げ、
円安による輸入材料の値上げが大きいです。
手術で使うメスの刃はSwann-Mortonという、
英国製です。
円安で値上がりしました。
市立札幌病院も赤字です。
読売新聞の記事とは違いますが診療所の4割が赤字です。
診療報酬を改定してほしいです。
“病院の赤字2025”へのコメント
コメントをどうぞ





昨日のこちらのYahooニュースには
全く気づきませんでした。
お教え頂きありがとうございます。
札幌市立病院の赤字
先生が以前にも
取り上げて下ってましたね。
値上げには逆らえないので
診療報酬ですね、
上げて頂きたいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。病院の赤字は大変なことになっていて12月のボーナスを払えないとも言われています。昨年、ボーナスが払えなかった医療機関で職員が大量に退職しました。診療報酬が上がると患者さんが払う医療費も増えます。コロナの時のように病院に国からの補助金を増やすと患者負担が増えずに病院が倒産しなくても済みます。何かいい方法を考えていただきたいです。私たち診療所も大変です。
入院施設をなくしてクリニックに
変わった病院もあります。
本間先生のおっしゃるように
電気やガス、輸入材料が値上がり
していたり、
節約にも限界があり病院に
行きたくても行けない人も
いるように思いました。
病院が存続できるように
厚生労働省にしっかり考えて
ほしいです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。何でも値上がりしているのに、診療報酬だけそのままです。国が経営している病院も赤字です。人事院勧告で職員給与は上がるのに、収入がそのままでは倒産です。慢性的な人手不足で、看護師を募集するのも大変です。人材斡旋会社に依頼すると年収の20〜30%もの高額な紹介手数料を取られるという報道もあります。困ったことです。知恵を出して医療機関を救ってほしいです。私は少しでも円高になってほしいです。