二重・眼瞼下垂
幅広平行二重の副作用
昨日の院長日記、
幅広の平行二重2018
…の続きです。
患者さんのご希望、
『先生、右目の広いラインに合わせてください』
その通りに手術をすると、
とんでもない結果になります。
■ ■
経験を積んだ外科医は、
患者さんのご希望通りに手術はしません。
腫れが取れない
希望したラインではない
ぷくっとしている
ハムみたい
それはそれは悲惨な結果になります。
■ ■
まぶたのトラブル症例2017
2017年2月4日(土)に、
静岡県の沼津まで行って勉強しました。
第28回日本眼瞼義眼床手術学会です。
■トラブル1
幅広の平行二重を希望した患者さん、
片方の目だけ、
もうちょっと大きくしたいという希望でした。
担当の先生は、
この程度だったら手術はおすすめしません。
…とご説明されました。
私もちょっとした左右差は、
手術で治すのは難しいとよく説明します。
■ ■
満足できなかった患者さんは、
他の形成外科専門医のところに行きました。
みごとに片目だけ、
超幅広の平行二重になりました。
担当の先生は、
これで仕上がりです
いい結果です
患者さんは泣きながら戻ってきました。
■ ■
北海道ではありません。
日本には、こんな形成外科専門医もいます。
超幅広の平行二重を、
元に戻すのはとても大変なことです。
患者さんの希望が、
超幅広の平行二重だったとします。
安請け合いするのは、
よほどのベテランかなんちゃって医のどちらかです。
ふつうの形成外科医は断ります。
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いつものエビデンスがない本間仮説です。
二重の幅を2倍にすると、
腫れが取れるまでの時間は4倍以上になります。
まれに8倍くらいかかることがあります。
通常一週間後でおおまかな腫れは取れます。
幅広にすると、
4週間でも腫れていることがあります。
8週間でも腫れが残っていることがあります。
日本人にはふつうの幅の二重が似合うと、
私は考えています。