医学講座

何もないところで手術と麻酔

 中嶋優子先生のご講演で私が感動したことです。
 中嶋先生が勤務される、
 エモリー大学は米国の名門校です。
 世界で最先端の医師たちが、
 世界で最先端の医療機器を使って、
 手術や麻酔をしています。
      ■         ■
 国境なき医師団が活躍する国は、
 紛争当事国であったり、
 アフリカの奥地にある、
 何もない病院や、
 テントのような施設
 手術室にハエが飛んでいるようなところ

 …です。
      ■         ■
 当然、医療機器もなく、
 薬も、
 資材もありません。
 そんなところで、
 笑顔で、
 全身麻酔をかけている、
 中嶋優子先生がいました。
      ■         ■
 私ですら見たことがないような、
 古いふるーい麻酔器で、
 見事に全身麻酔をかけている中嶋先生がいました。
 麻酔薬も、
 日本ではかなり昔に使わなくなった、
 ハロタン(ハロセン)という麻酔薬を使っているところもありました。
 私が医師になった頃の麻酔薬です。
      ■         ■
 そんな何もないところでも、
 ちゃんと全身麻酔をかけて、
 ちゃんと手術をしていました。
 正直、驚きでした。
 日本で平和ぼけしている私にとって、
 戦争や災害で何もなくなっても、
 ちゃんと麻酔や手術ができるスキルが必要だと痛感しました。
 国境なき医師団のご活躍をお祈りしています。

“何もないところで手術と麻酔”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ