医学講座
埋没法で感染_2795万円
昨日の院長日記でご紹介した、
美容医療裁判の本2019
…には、
私たちが知らない裁判例が載っています。
裁判は公開された法廷で行われます。
傍聴は誰でもできます。
■ ■
裁判結果は文献になっているものもあります。
専門書を買うと読めますが、
高価なものが多く、
私でも持っていません。
この本は2,400円(税別)です。
専門書としては安価です。
ぜひ美容外科クリニックで購入することをおすすめします。
■ ■
興味深い裁判例が載っていました。
判時1558号 104頁
京都地裁判決 平成7年7月13日
判時1558号
…というのは、
判例時報という雑誌の1558号です。
この雑誌に掲載された裁判例です。
国立国会図書館に行くと読めるようです。
■ ■
美容医療裁判の本2019
…に掲載されていた内容です。
二重埋没法の手術後に、
両眼瞼膿瘍がんけんのうようになり、
両カタル性角膜潰瘍から、
角膜混濁、
角膜・瞳孔の変形、
著しい視力低下となり、
京都地裁で裁判がありました。
2,795万円の認容額となった判例が載っていました。
■ ■
私自身は、
他院で行われた埋没法の後に、
MRSA感染となった患者さんを治療しました。
幸いなことに、
その患者さんの感染は治りました。
後遺障害も残りませんでした。
埋没法で腫れが続く場合は、
必ず受診していただき、
しっかり経過を診ることが大切です。